【読売新聞】
江戸時代に朝鮮通信使が寄港した広島県福山市鞆の浦で日韓両国の親交を深める「21世紀の朝鮮通信使 日韓トップ囲碁対局・鞆」が始まった8日、韓国棋士らが通信使の衣装を模した姿で登場し、会場を盛り上げた。
対局2時間前、鞆港に朝鮮通信使船を模した装飾の小型船から韓国棋士団が降り立った。着物姿の日本棋士や地元住民らが出迎え、一緒に江戸時代の風情が残る街並みを歩いて会場の一つ、鞆公民館までの約500メートルをパレード。広島韓国伝統芸術院(広島市)の5人が、太鼓やかねを打ち鳴らす韓国の郷土芸能「プンムル」を奏でながら先導し、棋士ら計約100人が続いた。
対局は2か所に分かれて開始。ペア碁対局で、日韓とも男女が交互に打った。日本棋院の石田篤司九段と岡田結美子六段、韓国側は日本棋院所属の 柳時熏 九段と 金賢貞 四段が対局。約2時間に及ぶ熱戦は、黒番の韓国側が244手で11目半勝ちした。9日は福山城公園内の天守北広場でプロ1人に数人の囲碁ファンが挑む「百面打ち」がある。