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【山陰中央新報】嫌われ排除されてきた厄介者「セイタカアワダチソウ」実は使える、海外では薬草にも 商品化目指す動き/2022/12/20

【山陰中央新報】

2022/12/20

 繁殖力の強い外来種として厄介者扱いされる植物「セイタカアワダチソウ」を商品化する取り組みが島根県大田市内で進んでいる。刈り取って精油し、オイルやバスソルトの開発を手がけており、来年から本格的な販売を始める。

 10~11月ごろに黄色い花が咲くセイタカアワダチソウは北米原産で、繁殖力が強く景観や生態系を変容させる恐れがある。ただ、海外では薬草として親しまれ、肌荒れに効果があるなどとして活用されている。

 大田市内では国立公園・三瓶山周辺や耕作放棄地に点在。商品化は、休憩所「山の駅さんべ」を運営するnecco(ねっこ)が主体となって企画し、林友会や環境団体の協力を得て取り組んでいる。

 商品化したのは甘く、優しい香りが特徴のアロマオイルや、消臭・除菌効果があるファブリックウオーター、バスソルト。クラウドファンディング(12月31日まで)で事業費を募り、商品体験セット、趣旨に賛同した広告写真の分野で活躍する藤井保さん=大田市出身=が撮影した、三瓶山のポストカードやフォトパネルを返礼品にした。

 藤井さんは「接する人と環境によって価値は大きく変わる。セイタカアワダチソウも嫌われ排除されていた存在から、収穫し生活を豊かにする物へと生まれ変わっている」とコメントした。

 来年から商品の予約を受け付ける計画で、neccoの梶谷美由紀代表は「視点を変えれば地域の宝が眠っていることを伝えたい」と話した。

© 山陰中央新報社


 

 

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