2023年2月1日更新
福山城築城400年記念協賛事業「特別展 名刀 江雪左文字―江雪斎、家康、頼宣が愛した刀の物語―」
ふくやま美術館が所蔵する国宝「江雪左文字」は、南北朝時代に筑前国(現在の福岡県)の刀工である左文字によって作られた太刀です。北条氏の武将、板部岡江雪斎がかつて所有し、のちに徳川家康から十男の徳川頼宣に譲られました。頼宣はこの太刀を帯びて大坂冬の陣の初陣に臨んだとされ、以後、紀州徳川家で「江雪左文字」は大切に守り継がれました。戦前に売却され同家を離れますが、福山市名誉市民である故小松安弘氏の所有となったのち、ふくやま美術館に寄贈され、現在に至っています。
本展では、歴代の所有者たちの人となりを伝える資料や、彼らが所有した刀剣など、国宝9点、重要文化財11点を含む約50点の作品を展示します。「江雪左文字」とともにあった人や作品を辿り、この一口の太刀が経てきた道のりを追体験する展覧会です。
(本展は2023年2月4日(土)から3月19日(日)までふくやま美術館にて開催中です。)
国宝「太刀 銘筑州住左(号江雪左文字)南北朝時代(14世紀)」/「黒塗鮫皮包鞘打刀拵」桃山時代(16世紀)
ふくやま美術館蔵(小松安弘コレクション)
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ふくやま美術館
電話084-932-2345
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