広島県福山市鞆町の鞆港埋め立て・架橋計画の廃止に伴う山側トンネル「鞆未来トンネル」の掘削工事で、工事で出る残土を用いた海面埋め立て工事が3日、同町原地区で始まった。埋め立て地にはトンネル東側の交通・交流拠点として、県と市が物販施設や駐車場を設ける。

　埋め立て現場にはこの日、北に約670メートル離れた掘削現場から大型ダンプカーが往来し、コンクリートの護岸で囲んだ海中に残土を投入した。事業主体の県によると、埋め立て面積は8200平方メートル。1日当たり最大で大型ダンプカー60台分の残土を投入し、作業は1年ほど続く見通し。