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【financial】新500円玉の存在意義が分かりません。自販機のジュースすら買えないのですが……。/2023.12.07

【financial】

2023.12.07

令和3年から新500円玉が発行されるようになったものの、自動販売機で使おうとしたら使えなかったという経験がある人もいるのではないでしょうか。

このように、場合によっては新500円玉が使えない可能性があるため、注意が必要です。本記事では新500円玉はどのような特徴があるのかをはじめ、自動販売機で使用できない場合について解説します。

FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

ファイナンシャルプランナー

新500円玉の特徴を知ろう

新500円玉は2021年11月1日から発行が開始されている新しい硬貨です。従来の500円玉と比較するといくつかの違いがあります。従来の500円玉と新500円玉との違いについて、まずは使われている素材が挙げられます。

前者はニッケル黄銅のみで造られていたのに対し、後者はニッケル黄銅のほかに、白銅と銅を使用して、全部で3種類の素材を使って造られています。また、2種類の金属板を挟んだ円盤を、別の金属で造られたリングと組み合わせる「バイカラー・クラッド」と呼ばれる新しい技術が用いられていることも特筆すべき点です。

さらに、硬貨の側面について、従来の500円玉は「斜めギザ」が彫られているのに対し、新500円玉は「異形斜めギザ」が彫られている点も特徴の1つです。「異形斜めギザ」は、貨幣の側面に施される上下左右のギザの一部をほかの部分と異なる形状にする技法を意味しています。

このような技法は貨幣の偽造防止を目的に導入されました。従来の500円玉に用いられていた偽造防止技術に加え、新500円玉にはこのような新しい技術が用いられているのです。

なお、重さは従来の500円玉が7.0グラム、新500円玉が7.1グラムであるため、あまり大きな差はありません。大きさはどちらも直径26.5ミリメートルで同じサイズとなっています。

自動販売機で使えない場合がある?

自動販売機で新500円玉を使えなかった経験がある人もいるでしょう。それは新500円玉には、前述したような偽造を防止するためのさまざまな新しい技術が用いられていることが関係しています。

自動販売機の内部センサーはそのような工夫を凝らして造られた硬貨を正規の硬貨だと認識できません。新硬貨に対応するためには硬貨選別装置のセンサーの更新が必要で、公共交通機関やコンビニなどではすでに交換が済んでいるケースが多いものの、自動販売機は未対応のものが多く残っているのです。

センサーの更新をするためにはコストがかかる点や、半導体不足で更新作業が遅れている点などが影響しているといえるでしょう。

新500円玉に対応する自動販売機が少しずつ増えている状況ではあるものの、2023年11月時点では上記のような理由からまだ新硬貨に対応できていない機械も多くあるため、念のために予備のお金を持っておくことを推奨します。

新500円玉にはさまざまな工夫が施されている

本記事で解説したように、新500円玉には偽造を防止するためのさまざまな技術が用いられています。その技術の中には世界初の取り組みもある点が特徴といえるでしょう。

新硬貨を使用する際は、硬貨選別装置のセンサーが更新されていないと正規の硬貨と認識できないため、自動販売機の中にはまだ新500円玉を使えない機械がある点には注意が必要です。

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー


 

 

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