【president】
2024/02/22
一流にとっては当たり前だがまだまだ普及していない
※本稿は、越川慎司『時短の一流、二流、三流』(明日香出版社)の一部を再編集したものです。
トップ社員は音声入力を利用している
文字入力の方法一つ取っても、効率と成果に差がつきます。スマホでフリック入力を活用する人が増えています。片手で素早く文字入力ができるので、たしかに便利です。しかし、大量の文章を入力するのは難しく、画面の小さなスマホでの処理は疲労度が高く、長時間の作業は困難です。
長文の入力や書類作成の効率を上げるために、ブラインドタッチをマスターしようとしている人も多いのではないでしょうか。しかし、タブレットなどのタッチスクリーン端末では効果を発揮できなかったり、ショートカットキーなどの特殊キーを頻繁に使用する作業では、十分な効果をもたらさないことがあります。状況に応じて入力方法を使い分けた方が、時短効果は上がります。
一流が着目していたのは、音声入力です。まだ普及はしていませんが、フリック入力やキーボード入力の補完的な方法として音声入力を試していたのです。2.3万人のビジネスパーソンを対象にした調査では、音声入力を使用したことがある人はたった0.4%しかいませんでした。一方、各企業の人事評価トップ5%社員に同じ質問を投げかけると、音声入力の経験者は23.2%もいました。58倍の比率で使っていたのです。さらに、音声入力を週に1回以上使う人の比率は、一般社員の72倍でした。