【grapee】
2024-06-03
カレーや肉じゃが、フライドポテトなどになくてはならない『じゃがいも』は、子供も大人も大好きな食材です。
常に切らさないようにストックしている人も多いでしょうが、気付くと皮が緑に変色していることはありませんか。
緑色になったじゃがいもは、絶対に口にしてはいけません。その理由や詳しい注意点を農林水産省公式サイトより学んでいきましょう。
緑色のじゃがいもは天然毒素が含まれている
農林水産省では、緑色に変色したじゃがいもについて、以下のように説明しています。
植物の中には、他の動物や虫などに食べられないよう、自分の身を守るために、体内で、毒となる成分を作り出すことがあります。これを天然毒素と言います。
農林水産省 ーより引用
じゃがいもの芽やその根元、光が当たって緑色に見える皮には天然毒素であるソラニンやチャコニンがたくさん含まれています。
万が一食べてしまった場合は吐き気や下痢、おう吐、腹痛、頭痛といった症状が出るので要注意です。あまりに体調不良がひどい場合は、早急に医療機関で診察してもらいましょう。
家庭菜園などで作られた小さくて未熟なじゃがいもにも、ソラニンやチャコニンが多く含まれているケースもあります。しっかり該当部分を取り除くほか、茎や葉が黄色く枯れてから収穫することを徹底してください。
正しい保存と調理で対策しよう
じゃがいもによる食中毒を防ぐためには、必ず以下のポイントに注意しましょう。
・光が当たらない場所で保管する
・芽があれば周辺も含めて取り除く
・皮に緑の部分があったらしっかり皮をむく
・苦みを感じたらそれ以上食べないようにする
そもそも芽が出ていたり、皮が緑色になっていたりするじゃがいもは購入しないことが大切です。冷蔵庫で保存する必要はありませんが、10℃くらいの涼しい場所かつ通気性のいい状態で保存しましょう。
緑色になっていなくても、皮をむくことでソラニンやチャコニンの量をさらに減らせます。見た目で危険かどうかの判断が難しい場合は、一気に食べたり、皮ごと食べたりするのはやめましょう。
緑色に変色したじゃがいもは強い毒性をもっています。通常のじゃがいもと比較して色味はどうか、芽は出ていないかといったポイントを注意しながら、安全でおいしいじゃがいもを味わってください。
[文・構成/grape編集部]