市長選挙で再選した枝広市長が、9月8日の定例市議会で市政運営に係る所信を述べました。
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- 問い合わせ
- 企画政策課(084-928-1012)
- ID
- 200890
市政運営の基本
2期目となるこれからの4年間で、新型コロナウイルス感染症から市民の命と健康を守りつつ、活力ある地域づくりを進めていかなければなりません。今後も市民の声に謙虚に耳を傾けながら、「スピード感・情報発信・連携」を市政運営の基本として、ふるさと福山の発展に向けて全力で邁進していきます。
新型コロナウイルス感染症対策
新型コロナウイルス感染症対策ガイドライン(家庭編・職場編)の活用促進と合わせ、冬場の医療現場の負担軽減として重症化が心配される高齢者などのインフルエンザ予防接種を重点的に勧奨します。消費喚起策が効果を上げるためにも感染拡大を防止し、市民生活の不安解消に全力を注ぎます。
変化を確かなものに
これまで市民の皆さんとの約束である「5つの挑戦」に一心に取り組んできました。これからの4年間で、今、福山に起こりつつある変化を確かな成果へとつなげます。
福山駅周辺では旧キャスパ等跡地とエフピコRiM が再生されます。福山城については天守外観の復元や博物館のリニューアルが完成します。
また福山港のふ頭再編改良事業や鞆の山側トンネル工事が完了します。福山道路の整備も着実に進捗します。
おおむね5年間で取り組むと表明した抜本的な浸水対策を必ずやり遂げます。
イエナプラン教育校や特認校がそれぞれ開校するなど、次代を担う子どもたちの教育環境もさらに充実します。
竹ケ端運動公園庭球場のコート増設と福山通運ローズアリーナの屋内温水プールが完成します。
「5つの挑戦」の更なる展開 ―「安心」と「希望」の都市の実現に向けて―
新しい都市づくりの理念を「安心」と「希望」とする(仮称)福山市みらい創造ビジョンを今年度中に策定します。
市民の皆さんが「安心」を実感できるよう、ポストコロナにおける「新たな日常」をつくり上げるとともに、子どもや子育て世帯にとって未来に「希望」がもてる都市の実現をめざします。柱となる主な施策は次のとおりです。
子どもや子育て世帯が笑顔で楽しく過ごせる社会の実現
ネウボラ相談員の専門性を高めるなど体制を充実し、子育て世帯から真に頼りにされる相談窓口「あのね」をめざします。待機児童ゼロへ再チャレンジするなど、仕事と子育ての両立支援も強化します。
「えほんの国」は子どもが楽しめるイベントをできるだけ早期に再開します。そして将来的に新たな機能を備えた「えほんの国」の再開をめざします。
ものづくり技術や最新のテクノロジーを楽しく体験できる学びの場として、子ども未来館構想も具体化します。
安心して子どもを産み育てられる医療の実現
市民病院について小児救急医療拠点病院の指定をめざすとともに、周産期医療の機能強化を図ります。
未来を実感する都市づくり
福山駅周辺の再生は行政主導から民間主導へと徐々に移行し、官民連携で再生の動きを加速させます。再生の要である駅前広場の再整備に向け、求められる機能についての議論を新たに始めます。
高齢者が生き生きと暮らしていくことのできる社会の実現
気軽に楽しめるフレイルチェックを実施することで健康状態を見える化し、個人に応じた健康づくりを推進します。
国内外から注目される国際都市への挑戦
ものづくりの強みを生かす産業MICE*や、大規模な国際会議場を前提としないエリアMICEに取り組みます。まずは藩校サミットなどでエリアMICEに取り組み、世界バラ会議の成功につなげます。
ーデジタル社会の実現と地域戦略の策定ー
デジタル社会の実現は「新たな日常」を確立するとともに、少子高齢社会における地方に共通する課題を解決してくれるものです。
また「新たな日常」の下で市内各地域の活力を高めていくため、新たに地域戦略を策定します。地域の個性を引き出し、デジタル社会にも対応した戦略的な地域づくりをめざします。
おわりに
改めて現場主義を徹底するため、市民から市政に対する考えを聴くモニター制度を創設します。併せて支所の広聴機能を強化し、丁寧に地域の声を聴きます。届いた声を政策に生かすため、(仮称)地域活性化会議を年内に設置します。
一日も早く「新たな日常」を確立し、市民一人ひとりの「安心」な暮らしと「希望」がかなえられる都市の実現に全力で取り組みます。
*MICEとは会議や展示会といったビジネスイベントの総称