特別なことではなく、私たちの日常にも関わりがある認知症。認知症月間をきっかけに認知症について関心を持ち、困ったときの連絡先など役立つ情報を知っておきましょう。
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問い合わせ
高齢者支援課084-928-1065
老化による「物忘れ」と
認知症による「記憶障がい」の違い

「昨日夕食で何を食べたか忘れた」など部分的な内容を思い出せないことが多いのが老化による物忘れ。一方で「ご飯を食べたこと自体を忘れた」など日常生活に支障を来すような、内容や出来事そのものを忘れるのが認知症による記憶障がいです。日常生活の中で「あれ?」と思うことが認知症に気付くサインかもしれません。
老化による物忘れ
- •体験の「一部」を忘れる
- •ヒントがあると思い出せる
- •今いる場所や時間が分かる
- •日常生活に大きな支障は出ない
認知症による記憶障がい
- •体験の「全部」を忘れる
- •ヒントがあっても思い出せない
- •今いる場所や時間が分からない
- •日常生活に支障が出る
早期発見・早期診断が重要です!

厚生労働省によると2040年には65歳以上の3.3人に1人が認知症または軽度認知障がいになると推計され、誰でもなる可能性がある病気です。
出典:「認知症施策推進基本計画」


認知症に関するさまざまな情報を発信しています。「もしかして認知症?」「どこに相談しよう?」そんなときに役立つサイトです。


まずは認知症のチェックを
自分でできる認知症の気付きをチェックすることができます。10個の質問に答えると合計点数が表示されます。相談窓口や医療機関に行くときに活用できます。
- 問1
財布や鍵など、物を置いた場所がわからなくなることがありますか
- 問2
5分前に聞いた話を思い出せない
ことがありますか - 問3
周りの人から
「いつも同じ事を聞く」などの
もの忘れがあると言われますか

市の相談窓口・
医療機関を紹介
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まず何をすればいい? 相談したい人は
地域包括支援センター
認知症や医療・介護などに関する総合相談窓口。認知症になっても安心して生活ができるようにサポートする認知症地域支援推進員がいます
認知症
地域包括支援センター
複数の専門職(医師、看護師、介護福祉士、社会福祉士など)が、認知症の人や認知症が疑われる人がいる家庭を訪問し、自立した生活をサポートします
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認知症か診断を受けたい人は
医療機関
認知症に関する医療相談や検査・診察など、初期対応ができる医療機関を掲載しています

体験エピソードや
交流の場を紹介
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リアルな声を知りたい人は
認知症に関わる
エピソード認知症と診断された本人の気持ち、家族や心のよりどころとなった支援者の体験を紹介しています
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同じ環境の人と交流したい人は
認知症カフェ
本人や家族、専門職が情報交換や活動をする場です
れもんカフェ
日時:毎月第3土曜日 9時30分から11時30分まで
場所:府中地区医師会駅家保健福祉センター参加者同士の交流や認知症の学習会、陶芸や演奏会、折り紙といったレクリエーションなどを実施
※福山平成大学看護学部の学生がボランティアとして参加することも!
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講演会や催しが知りたい人は
イベント情報
認知症に関する講座や交流会などさまざまな催しを紹介しています
認知症について観て、知って、つながるイベントとして、
認知症のリアルが分かる「オレンジFilmフェスタ2025」を開催します。
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問い合わせ
高齢者支援課084-928-1065

認知症をテーマにした 映画上映
場所:福山駅前シネマモード
料金:一般1,800円、60歳以上1,300円
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9月5日(金曜日)から
9月11日(木曜日)まで『父と僕の
終わらない歌』©2025
「父と僕の終わらない歌」
製作委員会 -
9月12日(金曜日)から
9月18日(木曜日)まで『わが母の記』
©2012
「わが母の記」製作委員会 -
9月19日(金曜日)から
9月25日(木曜日)まで『長いお別れ』
©2019
『長いお別れ』製作委員会
©中島京子/文藝春秋
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広島県オレンジリング・イベント
9月6日(土曜日)13時00分から16時00分まで
参加無料
基調講演「認知症の治療について」など
講師…石井伸弥さん(メープルヒル病院)など場所:県民文化センターふくやま
定員:500人※先着
申し込み、問い合わせ:9月4日(木曜日)までに、認知症の人と家族の会(電話番号:082-254-2740)へ認知症講演会
9月23日(火曜日)14時00分から15時00分まで
参加無料
「認知症の早期発見と早期治療について」
講師…山本芳正さん(福山・府中地区認知症疾患医療センター 副センター長)山本芳正さん
場所:西部市民センター
定員:55人※先着
申し込み、問い合わせ:認知症疾患医療センター(下永病院)(電話番号:084-939-6211) -
認知症カフェ体験会
9月10日(水曜日)13時30分から15時30分まで
認知症の本人やその家族、認知症に関心がある地域の人、介護に関する専門職などが気軽に集まって語り合うことができる認知症カフェの体験会
場所:福山駅前シネマモード1階カフェ
定員:35人※先着
料金:100円
申し込み:高齢者支援課(電話番号:084-928-1065)つながるミーティング 本人・家族ミーティング
9月21日(日曜日)10時00分から12時00分まで
認知症の本人や家族が集まり、認知症に関する悩みや経験を語り合える仲間との出会いの場
場所:福山駅前シネマモード1階カフェ
定員:35人※先着
料金:100円
申し込み:高齢者支援課(電話番号:084-928-1065)
※9月30日(火曜日)まで、福山駅前シネマモードにて認知症パネル展なども開催

適度な運動、予定を立てての外出、人とふれ合う社会参加などは、認知症やフレイル予防にもつながります。生活に取り入れてみましょう。
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シルバー人材センターで
活動する体験者の声
この歳でも新しい仲間と出会えて社会貢献が
生きがいになっています上田功さん(93歳)
70歳での退職を機にシルバー人材センターの会員となり、ずっと再生自転車販売会で販売する自転車の整備をしています。自分で整備した自転車が売れたときや購入者からのお礼の言葉をいただいたときはとてもうれしいです!
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体力維持に取り組む
体験者の声
ラジオ体操に約1万3,000回参加
規則正しい生活を続けています佐藤清子さん(95歳)
6時00分から7時00分にふくやま文学館前の広場で行われているラジオ体操の集まりにほぼ毎回参加しています。53歳から始め、たくさんの人たちとのおしゃべりや、交流するのを楽しみにがんばっています!病院でも「体が若いですね」とお医者さんに驚かれます。ラジオ体操のおかげです!
もしものときの認知症サポート
認知症ひとり歩き
SOSネットワーク
外出したまま行方が分からなくなった高齢者の情報などを、LINE配信やエフエムふくやま(ラジオ)で呼びかけることができます。市内の警察署や民生委員、タクシー会社などと連携しており、早期発見につながる可能性が高くなります。
申し込み、問い合わせ:社会福祉協議会地域共生社会推進課(電話番号:084-928-1333)

認知症ナビを見るなら
スマホを活用しよう
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高齢者デジタル活用支援事業
新規でスマホを購入する場合、
最大1万円を補助します。 -
高齢者向けの情報を集約した
市のホームページを制作中フレイル予防や補聴器の購入費助成など市が実施する高齢者向けの情報を掲載予定
枝広市長の今月のひとこと
まだ暑い日が続いていますが、季節の変わり目は体調を崩しやすい時季でもありますので、皆さんどうぞ気を付けてください。
さて今月は認知症月間です。認知症は誰にでも起こりうる病気のため、理解を深めることが大切です。本市では認知症に関する啓発や予防などについて多様な取り組みを進めています。
その一つとして、認知症について学べる「オレンジFilmフェスタ2025」を開催します。このイベントでは認知症に関する映画の上映や講演が行われ、認知症への理解を深めることができます。
その他にも認知症ナビの運用や認知症サポーター養成講座の実施、相談・支援を行う体制の充実など、認知症の人たちを地域全体で見守り、本人が活躍できる環境づくりを進めています。
市民の皆さん一人ひとりが認知症について正しい知識を持ち、支援の輪を広げていくことで、誰もが安心して暮らすことができるまちにしていきましょう。