2022年7月1日更新
ユニバーサルデザインのまちづくり~誰もが暮らしやすい社会へ~
ピクトグラム
ユニバーサルデザイン
ピクトグラムはユニバーサルデザインのルーツ
まだ記憶に新しい 東京2020オリンピックの開会式で行われた「ピクトグラム」パフォーマンス。世界中の人々がこの場面を見て話題となりました。東京オリンピック・パラリンピックでも使われたピクトグラムは競技種目や施設の表示など,視覚的に何を示しているかわかるマークのことです。
オリンピックのように世界各国の選手や人々が集まる場では,言葉や文字で表現する代わりに視覚的な図で表現することで,言語に制約されず伝えたい内容の伝達を直観的に行うことができます。
私たちが普段,まちや施設などで見かける非常口,エレベーター,トイレなどの絵文字もピクトグラムの仲間です。
ユニバーサルデザインって?
ユニバーサルデザインはすべての人のためのデザインという意味です。
私たちのまちには子どもからおとな,高齢者,外国人,妊産婦,障がいのある人など,さまざまな人々が暮らしています。こうした年齢や文化,身体の状況など個性や違いに関わらず,すべての人が暮らしやすい社会になるよう建物やもの,仕組み,サービスなどを提供していこうとする考え方です。今日では情報やサービス,コミュニケーションなどで幅広く使われています。
言葉の由来は,アメリカの建築家でノースカロライナ州立大学の教授ロナルド・メイスが1980年代に提唱したことが始まりです。幼い頃から病気により車イスで生活していましたが「人々の不便をよりなくしたい」とバリアフリーに代わる考え方として提唱しました。
またユニバーサルデザインには7つの原則があり,ユニバーサルデザインを理解する上での基本的な考え方となっています。ピクトグラムもユニバーサルデザインの二つの原則に該当しており,代表的なものだといえます。
ユニバーサルデザインとバリアフリーの違い
バリアフリーとは,障害のある人や高齢者の「生活上のバリア(障壁)」を取り除いていく考え方です。ユニバーサルデザインははじめからすべての人にとってバリアのない社会づくりをめざし「すべての人に平等な環境を用意しよう」という考え方です。
どちらもより快適な環境や社会をめざす方向性は一緒です。
心のユニバーサルデザイン
点字ブロックなどユニバーサルデザインの考え方を取り入れ整備した歩道であっても車や自転車が駐車してしまうと目の不自由な人やベビーカー,車いすを利用する人は困ります。ハード面が整備されても,利用する人がルールを守らなければ本当のユニバーサルデザインとはいえません。
少し視点を変えてみることで気付き,できることがたくさんあります。この心掛けこそ,心のユニバーサルデザインを実践する第一歩です。
ユニバ―サルデザインを広く広めるためには ~気付きから行動へ~
障がいの有無にかかわらず,女性も男性も,高齢者も若者も,外国人もすべての人がお互いの人権や個性を大切にし,支えあうことが重要です。お互いの立場を理解しようとする意識を持ち,その意識を行動に移すことでユニバーサルデザインの社会を実現していきましょう。
~見つけてみよう身近にあるユニバーサルデザイン~
問合せ先 人権・生涯学習課(☎084-928-1006)
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電話:084-928-1006