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【HOME-TV】「santo(サント)」福山市鞆の浦にものづくりをテーマにした新スポット誕生!/2022.07.19

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2022.07.19

伝統的な錨(いかり)の製造に使われる鍛造技術を活かしたオリジナル製品の製造・販売に取り組む株式会社三暁(広島県福山市・代表取締役早間寛将)。同社は2022年8月8日、広島県福山市の工場敷地内に、家具ブランド「TAonTA(タオンタ)」やアウトドアブランド「cocinero(コシネロ)」のショップ、および「道具を作って、使う」が体験できるオープンファクトリーを備えた「santo(サント)」をオープンします。

設計は建築家・前田圭介氏

santo(サント)外観

設計は、イタリアDedalo Minosse 2007/2008国際建築賞 Under40グランプリ受賞の「ホロコースト記念館」などを手掛けた近畿大学教授の建築家・前田圭介氏が担当しています。

特徴は、「santo(サント)」の新たなアクティビティを包含する、おおらかな屋根が作り出す軒下空間。「TAonTA」の家具の構造からインスピレーションを得て、鉄骨の十字柱の上に家具スケールの華奢な鉄骨部材で組んだはしご状のフィーレンディールトラスを、針葉樹合板で挟み込んだシンプルな構成によって、温かみのある力強い空間を実現しています。スレートで覆われた工場が立ち並ぶ鉄鋼団地のフラッグシップとして、新たなランドマークになりうる建物です。

 

ブランド

株式会社三暁は、精密な切削加工技術によりクレーンや橋、エレベーターなどに使われる金属製品の製造を主業としながら、2016年に廃業した老舗の錨(いかり)製造会社の事業を引き継ぎました。

この会社が保有していた、「鞆鍛冶」と呼ばれる鞆の浦に古くから伝わる鍛造技術を後世に伝えるための取り組みとして、同技術を家具づくりに応用したブランド「TAonTA」やアウトドア向け調理器具を中心としたブランド「cocinero」を展開しています。

また、従来は地元の学生向けに実施していた鍛造体験プログラムを、「鍛造体験プラン」として事業化し、ものを販売するだけではなく、技術を啓蒙する活動も行われています。

テーブル

 

スツール

「TAonTA」の特徴は、型を使わず、鉄を直火で焼いてハンマーで叩いて成形する自由鍛造を取り入れているということ。そのため、テーブルやスツールの脚には、独特の凹凸ができ、それが味わいを生んでいるのです。高度な技術を要する金属製品を得意とする三暁の3D設計技術、最新の工作機械と組み合わせて、デザイン性に優れた家具の製造・販売を行っています。

フライパン

 

フライパン裏面

「cocinero」のフライパンには、鉄を熱してたたいて接合する「鍛接」という伝統技術が使われています。この技術によって、パン部と持ち手の間につなぎ目のない一体のフライパンを作り上げ、さらにパン部の側面を2.2mmになるまでCNC旋盤で切削加工し、錆びにくくする「窒化」という熱処理を施して仕上げられています。

新たな観光資源「santo」

「santo」内には、TAonTA、cocinero両ブランドのオリジナル商品の展示・販売を行うショップ、鍛造体験に参加するお客様に応対するスペースのほか、敷地のおよそ半分を占める半屋外の空間に、フライパンを試用できる暖炉やキッチンスペースが設けられています。「道具を作って、使う」ところまでを一貫して体験できるのが魅力です。

また、観光地・鞆の浦に隣接する「santo」。鞆の浦観光でぜひ訪れたいスポットです。

「santo」概要

所在地:広島県福山市鞆町後地26-30
TEL:084-983-5551
営業時間:11:00~17:00
定休日:土曜、日曜、祝日
※営業時間、定休日は今後変更の可能性があります。
株式会社三暁 公式ホームページ


ひろしまリード編集部


 

 

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