【くるまのニュース】
2022.10.27
ボードリーとエストニアのオーブテックが、戦略的協業に合意。自動運転レベル4モデル「MiCa(ミカ)」の日本仕様車を導入し、日本国内の公道で走行させることを目指します。
ボードリーとオーブテックが戦略的協業に合意
ソフトバンクの子会社であるBOLDLY(ボードリー)と、自動運転シャトルの設計・製造を行うエストニアのAuve Tech(オーブテック)社は2022年10月24日、戦略的協業に合意したと発表しました。
この合意により、オーブテックは日本国内で自動運転サービスに関する知見やノウハウを持つボードリーの協力の下、10月21日に発表したばかりの自動運転レベル4(特定条件下における完全自動運転)に対応する新型車両「MiCa(ミカ)」の、日本仕様車を開発します。
ボードリーは2022年度中にミカの日本仕様車を導入し、ボードリーが開発した運行管理プラットフォーム「Dispatcher(ディスパッチャー)」と接続して、2023年度中に日本の公道で走行させることを目指します。
オーブテックによると、日本で同社の車両を導入するのは、ボードリーが初です。
ミカの日本仕様車は、全長4.2m×全幅1.8m×全高2.5mとコンパクトでありながら、広い車内に8人まで乗車が可能。小回りが利くため、狭い道路での走行にも適しているといいます。
7台のLiDARセンサーや8台のカメラで障害物を検知して自動で回避します。完全自律型の無人運転が可能です。積雪や豪雨などの環境下でも走行可能としています。
ステアリング、ブレーキ、コンピューター、センサーなどの安全に関するすべてのシステムを冗長化し、車両故障のリスクや発生を最小限に抑えています。
急速充電モデルは約1時間で充電が完了します。
オーブテックの共同設立者兼CEO(最高経営責任者)であるJohannes Mossov(ヨハネス・モッソヴ)氏は、次のコメントを寄せています。
「私たちが目指すのは、マイカー通勤を超えた都市型通勤です。自律走行型のラストワンマイル車両は、閉鎖区域や混雑した交通環境において、安全でスマートかつ持続可能な代替手段を提供することラトワンマイル輸送を強化し、交通セクターの効率化に重要な役割を果たすことができます。
ボードリーのような強力プレーヤーとの戦略的協業は、オーブテックの新型車両の市場投入を大きく早め、急速に高まる需要に対応するのに役立つでしょう」