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【TSS】学校に行けない小学生を支援 元校長が施設を開設しサポート 広島/2022.11.25

【TSS】

2022.11.25

先月の国の調査で不登校の小中学生の数が全国で初めて20万人を越えたことが分かりました。
悩む子供の受け皿にと、この秋、広島市にできた民間施設の設立の背景を「ツイセキ」しました。

【五十川記者】
「いま不登校の小中学生の数、増え続けています。こうしたなか、広島市南区では学校に行けない小学生を支援する民間の施設ができました」

「おはようございます。どうぞ」

「不登校支援センター パルク」、今年9月に開設された小学生専門の受け入れ施設です。
けさ、2人の児童がやってきました。

【不登校支援センター パルク・小田原かおりさん】
「1人1人個別にカリキュラムをする必要はないけれども目をかけるというか声をかけるというか気にかけるということが子供を支えていくことなんじゃないかなと思うんです」

県内の小学校で36年間教員を務め今年3月まで校長だった小田原かおりさん。
早期退職し、念願だった受け皿を作りました。

【不登校支援センター パルク・小田原かおりさん】
「せめて学校に来てくれる子はこちらが声をかけたり、保護者と一緒に今度はこうしようねと話ができるけれども学校にも来れない、そんな子に何もアプローチができないなという自分のもどかしさを感じていて」

昨年度、全国の不登校の小中学生は24万4940人と過去最多を更新しました。
広島県内も過去最多の5763人いて増加の一途をたどっています。
今年、県はオンライン形式を組み合わせた不登校の児童・生徒向けの新たな施設を整備するなど、行政も支援を進めていますが数が追いついていないのが現状です。

【不登校支援センター パルク・小田原かおりさん】
「1つには言えないとは思うんですけど、コロナも原因にはなっているかもしれないです」「あれをしてはいけないこれはしてはいけないという不安感、社会的な不安感が全部入っているのかなと思います」

【五十川記者】
「そもそも不登校の定義は年間30日以上学校に通っていない子供のことを指します。この不登校支援センターでは子供の自主性を育むようにしています」

不登校支援センター「パルク」では週5日通ってもらい、勉強と体験学習を織り交ぜるメンタルケアを実践していきます。
カレー作りも、自分で調理の手順を考え自主性を育むための大切な時間です。
月々の利用料は5000円で赤字経営ですが、小田原さんは小学生のうちに支援の手を差し伸べる重要性を訴えます。

【不登校支援センター パルク・小田原かおりさん】
「小学校って勉強も大事ですが、集団の中で学ぶこと心を育てることが山ほどあると思うんですよ。(公表された)数が多いからどうするという話ではなくて一旦不登校になってしまった子をどのようにサポートしてどのように社会的自立を目指すかという考え方が世の中にいるのかなと思います」


 

 

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