鞆山側トンネルの安全祈願祭に出席しました。
福山市が誇る国内有数の景勝地、鞆の浦は長年、町中の交通問題が懸案でした。
車の離合が困難で、特に週末に度々起きる渋滞は、地元住民の皆さんにとって重大な地域課題でした。
海側を埋め立てて、架橋を設ける計画がありましたが、万葉集に出てくる風光明媚な景観や伝統的な町並みの保存との両立をめぐって、40年もの間論争が続いてきました。
10年前に、広島県が埋め立て架橋計画を撤回してた後、住民や行政とのワークショップを重ねて策定したまちづくりビジョンや、広島県と福山市、そして地元住民の方々で作ったまちづくり計画が動きだして、遂に主要事業である山側トンネルが本格的に着工することとなりました。
安全祈願祭に際して、地元の義務教育学校「鞆の浦学園」の児童・生徒の皆さんによって、愛称が発表されました。
「鞆未来トンネル」
未来につながるトンネルになって欲しいという子供達の想いをうかがい、目頭の奥が熱くななりました。
この度のトンネル事業が完成すると、鞆の浦と沼隈町、そして内海町の福山市南部地域の振興を考えていく上で、重要な転換期を迎えることになります。
インフラが整備されていく事と併せて、これまで培われてきた、あるいは温めてきたアイデアを具体的にかたちにしていかねばなりません。
トンネルの完成は、令和6年3月末。
この間に、地元の皆さんとタッグを組んで地域の未来につながるみちすじを示していきたいと思います✨