【TSS】
2022.11.30
JR西日本は利用者の少ないローカル線について最新の収支を発表しました。JR芸備線は引き続き厳しい利用状況が浮き彫りになりました。
JR西日本が発表したのは1キロ当たりの1日の利用者数を示す「輸送密度」が2000人未満となっている管内のローカル線・30区間の収支です。
それによりますと、昨年度までの3年間芸備線の東城~備後落合駅間の収支率は0.4%とJR西日本管内で最も低くなりました。
100円の営業収入を得るために2万3687円の費用がかかっている計算です。
また、備後落合~備後庄原駅間でも収支率は2.1%と改めて厳しい収支状況が浮き彫りになりました。
芸備線をめぐってはJR西日本が今月、国に関与を働きかけあり方の議論を進めたい考えを示しています。
広島県の湯崎英彦知事は「多くの公共交通事業者が経営状況の悪化に陥っている。持続可能な地域交通が確保され、さらにそれが沿線地域全体の活性化につながるよう議論をしていく必要があると考える」とコメントしています。