【くるまのニュース】
高速道路などを走行していると、道路情報を示す電光掲示板に「赤い三角マーク」が表示されることがあります。赤い三角マークの正体とは、どのような意味を示しているのでしょうか。
いったい何!? 道路情報版の赤い三角マークが「気になる!」
高速道路上には、この先の渋滞状況や所要時間などの有益な情報を示す「電光掲示板」があります。
掲示された情報のなかには「赤い三角のマーク」が表示されることがありますが、これは一体なにを意味しているのでしょうか。
週末を中心に発生する渋滞は、原因となる交通量の増減や事故処理の状況など複合的な要素によって、刻一刻と状況が変わっていきます。
そんな道路上の流動をドライバーにリアルタイムで伝えるのが電光掲示板の役割です。
随所に設置される電光掲示板の情報を参考に、ルートを変更した経験を持つ人もいるでしょう。
たとえば「この先渋滞 3km 30分」や「所沢-嵐山小川 渋滞30km 90分」、また東名高速道路や中央自動車道などで左右ルートが分かれる場合には「左ルート 工事渋滞 2km 5分」といったように、自車位置から先の周辺渋滞情報などが表示されます。
さらに渋滞の文字情報に加えて、赤い三角形のマークが表示されることがありますが、これはいったいなにを表しているのでしょうか。
この赤い三角マークの正体について、NEXCO中日本の広報担当者は以下のように話します。
「渋滞が増加傾向の場合に赤い三角マークを表示しており、渋滞が縮小傾向にある場合は表示されません。
マークの表示を確認したら、急いでいるときなど、必要や状況に応じて柔軟に経路を変更していただくことに役立てていただけたらと思います」
この情報は、高速道路に設置されているトラフィックカウンターの情報をもとに表示されており、過去のパターンから渋滞が増加傾向になる可能性が高いと判断した場合に、所要時間の横に赤い三角マークを自動で(手動も可)表示させるといいます。
各トラフィックカウンターは、例えば首都圏近郊では2kmおき、首都高速道路では300mから600mの間隔で設置され、通行した車両の台数や小型車・大型車などの判別、通過速度などを24時間365日計測しています。
高速道路を巡回するパトロールカーなど道路職員らの目視情報なども同時に集約され、常にリアルタイムで道路交通管制センターに送られ続けています。
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赤い三角マークは、同区間で並行して通る2つの経路について、ドライバーが容易に選択しやすくするよう導入された経緯があります。
例えば東名高速道路では「東京ICから豊川IC間」、また並行して走る新東名高速道路では「御殿場JCTから三ヶ日JCT間」にある道路情報板に表示されます。
そのときの自車の状況に応じて、迂回するルートを探すための有効な参考情報となるのです。
また他の高速道路でも、道路情報板における赤い三角マークは使用されています。
NEXCO西日本でも、5km以上の渋滞を対象として、渋滞が増加傾向にある場合に表示。同様に阪神高速道路では2011年から、首都高速道路では2006年から導入されており、NEXCO東日本なども導入しています。
また首都高速道路やNEXCO東日本では、渋滞が増加しているときの右上がりの赤い三角マークだけでなく、減少傾向にあるときには右下がりの緑色の三角マークも表示されています。
なお渋滞の迂回ルートは、NEXCOなど道路各社のホームページなどから探すことができ、各経路の目安となる通過時間も確認することができます。
高速道路で渋滞に直面してしまうと、ドライバーはついイライラしてしまいがちですが、こうした有益な情報を活用しながら、冷静な判断をおこなうとともに、安全運転を心がけましょう。