【RSK】
2023年1月29日
シカやイノシシといった「野生動物による農作物の被害」は、岡山・香川でも後を絶ちません。こうした中、岡山理科大学などが「音で動物を威嚇する装置」を開発したことは以前番組でお伝えしました。
その名は「くまドン」「いのドン」「鹿ソニック」。。。これらの装置は全国各地に設置され、獣害に効果が出ていますが、ある課題がありました。その課題を「AI=人工知能」で解決しようと装置の改良が進められています。
「ブー」「ブーブー」「ピポパポ」
農作物を食い荒らすイノシシ。人里近くでも、我が物顔で振舞います。しかし、この場所では…
「ブー」
威嚇音に驚き逃げていきました。「獣害対策の救世主になれば」と、岡山理科大学が山梨県の企業と2019年に共同開発した「いのドン」です。
さらに同じ原理を使った「くまドン」。さらには
「ブーブー」
シカ専用の「鹿ソニック」まであります。
「ポッピーピポパポ」
「音で撃退」成果を確認 ただ1つ課題が。。。
3つの装置は全国各地に合わせて約600台がすでに設置されていますが、「ある課題があった」と、開発した辻教授は言います。
(岡山理科大学 教育推進機構 辻維周教授)「草の揺らぎでも、雨でもすべてセンサーが反応して音が鳴ってしまっていた」
センサーが動くもの全てに反応、威嚇音が頻繁に鳴るため、民家の近くには設置しにくかったといいます。そこで…
(佐藤大祐記者 リポート)「装置の中に、このほど新たに完成したこちらの機械を組み込むことで、パワーアップしたといいます」
民家の近くでも使えるようにするために、「改良された点」とは?
(岡山理科大学 教育推進機構 辻維周教授)「この周りの枠がありますね。これがAIが『イノシシだ』という風に認識をしているんです」