【くるまのニュース】
2023.03.01
稀に停止線を越えて停車している光景を見かけますが、停止線を越えてしまった場合は交通違反に該当するのでしょうか。
停止線を越えてしまったら、どうなる?
道路には白線や文字などさまざまな表示が描かれており、そのなかでも重要なもののひとつに停止線が挙げられます。
【画像】これが停止線の前で上手く止まるコツ! 写真を見れば一発でわかる!(15枚)
もし停止線を越えてしまった場合、交通違反に該当するのでしょうか。また停止線の前で上手く止まれるコツはあるのでしょうか。
停止線は交差点前や踏切前などに存在し、クルマやバイクなどが停止する位置を示すことで交通安全を図るものです。
その停止線に関して道路交通法第43条では、以下のように定められています。
「車両等は、交通整理が行われていない交差点またはその手前の直近において、道路標識等により一時停止すべきことが指定されているときは、道路標識等による停止線の直前で一時停止しなければならない」
つまり、停止線を越えた停車は道路交通法に抵触する可能性が考えられます。
基本的にはクルマの先端部分(フロントバンパー)が停止線の手前になるように停止するのが望ましいとされています。
停止線について、首都圏の警察署交通課の担当者は、以下のように話します。
「基本的に、停止線を越えて停車する行為は、道路交通法の違反に該当します。
停止線がある場所で『一時停止』を行わなかった場合、『信号無視』や『交差点等への侵入禁止違反』として取り締まりの対象になります」
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一方で、道路の白線の停止線が雪で見えない場合も、道路のわきに立っている停止線の標識を見ると、どこで止まればよいのか判断できるようになっています。
前出の担当者は「しかし、積雪で停止線が見えないような状況下では、停止線を越えていたからといって厳密に取り締まりを受けることはあまりありません」と話しています。
また、なかには停止線をはみ出した際に、バックするドライバーも見られますが、このような行為は事故やトラブルの要因となり、明らかに交通の妨げになる場合以外ではバックしないほうが良いようです。
なお、停止線の前で上手く停車するコツとして、車種やシートポジションにより異なるものの基本的にはAピラーとドアミラーの間に白線が見える位置で停車するとフロントバンパーの先端あたりで止まれるようになっています。