【ロイター】
2023年3月29日
[北京 28日 ロイター] – 中国の上海石油天然ガス取引所は28日、初めてとなる人民元建ての液化天然ガス(LNG)取引の決済が中国海洋石油(CNOOC)と仏エネルギー大手トタルエナジーズとの間で完了したと明らかにした。アラブ首長国連邦(UAE)産の約6万5000トンが引き渡された。
トタルエナジーズはロイターに対し、今回の取引にUAEから輸入したLNGが含まれていることを確認した。ただ、それ以上はコメントしなかった。CNOOCはコメント要請に応じていない。
中国はこの数年、人民元の国際的な地位を確立し、世界貿易におけるドルの支配を弱めるため、人民元建ての石油やガス貿易の重要性を強調してきた。
習近平国家主席は昨年12月にサウジアラビアの首都リヤドを訪問した際、中国は石油とガス貿易の人民元建て決済を行うプラットフォームとして、上海石油天然ガス取引所を「最大限に活用する」と表明した。