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2015年03月23日
「有事の備え」といわれる金。世界の中央銀行では新興国を中心に、金の保有量を増やしている。
一方、日本の保有量はわずか765.2トン(2014年12月末時点)。最近3年の保有量に変化はないが、外貨準備に占める割合は2%と、他の先進国に比べると圧倒的に少ない。世界の中央銀行が金の保有を増やすなか、日本の動きは逆行しているのだろうか――。
日本の保有量765.2トン、世界9位
金取引業者の国際的な調査機関、ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)がまとめた2014年(通年)の金の需要レポートによると、2014年の金の年間需要は前年比4%減の3923.7トン。このうち、宝飾品需要は2152.9トン(前年比10%減)、投資需要は904.6トン(2%増)、テクノロジー分野は389トン(4.7%減)で、2003年以来11年ぶりの400トン割れへと減少した。
そうした中で、中央銀行の金の購入量は、好調だった13年の409トンを68トン(16.6%)上回る477.2トンとなった。これは世界の金準備が544トン増加した12年に次ぐ、過去50年の最高記録に迫る水準だ。中央銀行による金の買い越しは、2010年以降5年連続。WGCはレポートで、「中央銀行が一斉に金を購入」としている。
2014年に金準備を増やしたのは、前年に引き続きロシアが突出。173トン(16.7%)も増やして、保有量は1208.2トン、外貨準備金全体の12%を占めた。
ロシアにとって2014年は、年初にはじまったウクライナとの対立とそれによる国際的な対ロ制裁で、年末にかけては深刻な経済危機に見舞われた。まさに金が「有事の備え」となったわけだ。
また、カザフスタンとイラクがそれぞれ前年比48トン増。イラクの場合、1年で金の保有量が3倍に増えたことになる。アゼルバイジャンが10トン、トルコも9.4トン増えた。 ロシアに近い、独立国家共同体(CIS)諸国を中心に金準備の補強が続いた一方で、金の売却はウクライナの約19トンにとどまる。
中央銀行の保有量を国別でみると、米国がダントツの保有量で8133.5トン。外貨準備に占める割合は73%にも及ぶ。2位のドイツは米国の半分以下で 3384.2トン(68%)。以下、IMFが 2814.0トン、イタリアの2451.8トン(67%)、フランス 2435.4(66%)と続き、ロシアは13年の8位から6位に順位を上げた。中国は1054.1トン(1%)で7位、日本は9位だった。
経常黒字が続いた時、ドイツは金、日本は米国債を買った
新興国を中心とした世界の中央銀行が金の保有量を増やす傾向にあるのは、米ドル資産の分散化が狙いだ。金・貴金属アナリストの亀井幸一郎氏は、「新興国は外貨準備で米ドル資産を積んできましたが、その兼ね合いで金も保有するようになりました。つまり、米ドルのリスクヘッジですね」と説明する。金は長期的には米ドルと負の相関をもつので分散効果が高いという。
一般に、金は通貨を保有する代わりとされ、外貨準備に積み立てられる金は為替介入や対外債務返済のための資金になっている。
新興国は稼いだ外貨の運用先を、本来なら基軸通貨の米ドルにして米国債で保有するが、日米欧とも量的緩和で通貨は溢れている状況のため、長期的にはドルやユーロ、日本円も弱くなる傾向にある。それもあって、通貨の代替として金を外貨準備に充てようとしているわけだ。
亀井氏は「戦後多くの経常黒字を抱えたとき、ドイツは金に、日本は米国債を買いました。いわば、その差が出ているわけです。いま日本は、米国債の保有規模が大きくなりすぎて、売りたくても売れないほどです」と話す。
とはいえ、金を外貨準備に充てている国は多く、米国やドイツ、イタリア、フランスのほかにもオランダ(外貨準備に占める割合が55%)やポルトガル(75%)なども高い割合で保有している。日本の2%は、あまりに少なすぎるのではないか――。
日本銀行は、「外貨準備には各国の歴史的な経緯があります。また、運用については外貨準備管理の一環なので、方針は開示できません」と話している。
jnn.co.jp
日本が保有している金はどこにあるの
2022年3月末時点での世界各国の金保有量ランキング上位の一覧です。
1位アメリカ8133.47、2位ドイツ3358.50、3位IMF2814.04、4位イタリア2451.84、5位フランス2436.50、6位ロシア2298.53、7位中国1948.31、8位スイス1040.00、9位日本845.97、10位インド760.4。データ:WGC
日本の金保有量は先進国の中では際立って低い数値です。
戦後の復興で得た利益で日本は米国際を買い続けました。同じ戦後ゼロから出発したドイツは金を買い、今や日本の約4倍と言う差が出てしまいました。
金は国債・通貨を保有する代わりであり、外貨準備の金は為替介入や対外債務返済のための資金になります。従来は米ドルに変え米国債を保有し運用していましたが米ドル米国債も地に落ち信用力も無くなってきました。世界各国、特に新興国は通貨の代わりに金を保有し外貨準備に充てようと考えています。日本は、米国債を売るに売れず、外貨準備として金を買いたくても買えない状況ではないかと懸念されています。
肝心の日本の保有している金はどこにあるのでしょう?
公式には、米国ケンタッキー州のフォート・ノックス陸軍基地という場所に、預かられていることになっています。本当にあるのか既に使われてないのではないかと懸念されています。ドイツは金の返還手続きを行っており相当数変換されたのではないかと言われています。
日本の保有している金は本当にあるのでしょうか?
いつまでも敗戦国のままで米国債を買い、虎の子の金もアメリカに保管されていては紙上の財産ではないでしょうか。金を返還して国内に保管するべきだと思います。いま改めてロシアの侵攻、中国の台頭、混とんとした世の中だからだこそ自国の財産は守るべきではないでしょうか。
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タッカー・スワンソン・マクニア・カールソン は、アメリカの保守派政治コメンテーター。2016年からFOXニュースの政治トーク番組『タッカー・カールソン・トゥナイト』で司会を務めている。 1990年代に新聞雑誌記者となり、『ウィークリー・スタンダード』誌などに記事を寄稿。 ウィキペディア
出生地: アメリカ合衆国 カリフォルニア州 サンフランシスコ
生年月日: 1969年5月16日 (年齢 53歳)
配偶者: スーザン・アンドリューズ (1991年から)
政党: 共和党
子女: バックリー・カールソン、 ホピー・カールソン、 リリー・カールソン、 ドロシー・カールソン
身長: 185 cm
【参考資料】】世界の基軸通貨の変遷図
(N)2023.3.30