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【HTV】【蓄音機・白黒テレビ・70年代のパソコン・・・】レトロな電子科学館が福山市にオープン/ 2023.06.06

【HTV】

2023.06.06

かつて白黒テレビや冷蔵庫などが「三種の神器」と呼ばれ、豊かさの象徴とされた時代がありました。そんな懐かしい電気製品などを展示する博物館が、福山市内にオープンしました。

1世紀以上前に作られた蓄音機は、勿論手巻き…。白黒テレビは、1950年代後半から急速に普及しました。そして、1970年代から80年代にかけて製造されたパソコン…。これらを収集するその名も「昭和電子科学館」。5月、福山市新市町にオープンしました。明治から平成までの電気製品など、およそ50点を展示。月に2日間だけの開館です。

■桑田輝彦さん
「これが昭和40年頃で こちらは昭和43年ごろのもの」

手掛けた桑田輝彦さん・75歳です。去年の末閉店した店舗を買い取り、懐かしい電気製品を揃えた博物館に仕上げました。

■桑田輝彦さん
「(来館者は)大半が年配の方が多いが懐かしがったり、私もこんなのを使っていたよとか(言っていた)」

幼い頃から、「電波」に興味を持ち、高校3年生の時にアマチュア無線の免許を取得。以降は、無線機を駆使して日本全国。さらには海外の人たちと交信するのが楽しみでした。

■桑田輝彦さん
「最近は機械が高度化されていて自分で機械を作ったりせず、アンテナは市販されているものを使っている状態だから、昔ほどの技術的な面白みはない。全然知らない遠くの人と話ができる喜び(を感じる)」

地元企業に就職した桑田さんは、システムエンジニアとして働くかたわら、様々な電気製品を集めてきました。定年後は収集だけでは飽き足らず、真空管を使ったアンプを自作するなどしています。

■桑田輝彦さん
「真空管の種類によって音色の感じも違うし、それがアンプの一番の楽しみ。回路を自分で設計して部品を集めて組み立てして」

そして作った電気製品を多くの人に見てもらい、電子技術の進歩を知って欲しい…。その一心で、博物館の開館に漕ぎ着けました。今の願いは、博物館を訪れた子どもたちが電子科学に興味を持つことです。

■桑田輝彦さん
「昨今日本の電子技術の衰退が叫ばれているが、若い時にそれを学ぶ場がない、体験する場がないのでそういう場を充実させていきたい」

博物館では、子ども達が実際に電気を使いながら工作を体験することも出来ます。桑田さんは、これまで培ってきた電子技術を次の世代に伝えたいと意気込みます。
【2023年6月6日放送】


 

 

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