【OHK】
2023.06.04
ハンセン病の差別・偏見の歴史を知ってもらおうというシンポジウムが、6月3日、瀬戸内市で開かれました。
(長島愛生園入所者自治会 中尾伸治会長)
「収容所に入って初めて患者になる、だんだんとハンセン病患者を押し付けられていく」
国立ハンセン病療養所、長島愛生園で行われたシンポジウムでは、ハンセン病の元患者が強制収容された当時の様子を語りました。
今回のシンポジウムは、入所者の解剖の記録が公開されたのにあわせて開かれました。
木村真三さんは、解剖録が公開されている入所者の遺族です。入所者が見た景色をイメージしながら、ハンセン病患者がどんな思いで生きていたか感じてもらいたいと語りました。
(入所者遺族・木村真三さん)
「もっと多くの人たちが我が事として受け入れてもらえることを中心に話をしたが、一個人の話ではなく全体に広がったことはすごく大きかった」
会場では約50人が当時の患者の暮らしに思いをはせました。