【forbesjapan】
2023.07.24
Rokas Tenys / Shutterstock.com
実業家のイーロン・マスクは23日、自身が所有するウェブサイト「X.com」をツイッターにリダイレクト(転送)し始めるとともに、ツイッターが長く採用してきた青い鳥のロゴを「X」に変更すると表明した。
マスクは、ツイッターを全面的に刷新し、さまざまな機能を搭載した「万能アプリ」とすることを目指している。23日午後のツイートでは「X」を使用した暫定ロゴが同日中に導入されると説明した。
これに先立つ同日午前には、ツイッターのブランディングとロゴを本当に刷新するのかと疑問を呈したツイートに対し「時間がかかって申し訳ない」と返信した。
また、これまで「ツイート」と呼ばれていた投稿は今後「X」と呼ぶことになると説明。ツイッターは今後「X.com」のドメインで運営されるとした。
マスクは2017年「大きな感傷的価値」があるとの理由で「X.com」のドメインを決済大手のPayPal(ペイパル)から買収。自身の宇宙開発企業をスペースXと命名したり、同じく自身が創業した電気自動車(EV)大手テスラから「モデルX」を発売したりしている。X.comはもともと、マスクが共同創業者だったオンライン銀行の名前で、この企業がConfinity(コンフィニティ)と合併してペイパルとなった。
マスクはさらに、Xの文字を映した謎めいた動画を共有したり、両腕でXの文字をつくっている自身の写真に「どんなそれとないヒントでばれてしまったのかわからないが、私はXの文字が好きだ」とコメントしたり「ツイッターのブランド、そして徐々にすべての鳥たちにさよならをしていく」と投稿したりしている。
ツイッターは4月、提携企業に対し、今後は「Twitter, Inc.(ツイッター・インコーポレーテッド)」ではなく「X Corp.(Xコーポレーション)」の名前で事業を行うと通告。同月4日にカリフォルニア州の裁判所に提出した文書では、Twitter, Inc.の名前は「もう存在しない」と明言していた。
(forbes.com 原文)
翻訳・編集=遠藤宗生