【OHK】
2023.07.06
2018年7月の西日本豪雨は、災害関連死を含め岡山県内で95人が亡くなった「平成最悪の水害」でした。広い範囲に及んだ被害状況を振り返ります。
梅雨前線や台風の影響による大雨。岡山県内では24時間で300ミリを超える雨を観測した地点もあり、初めて大雨の特別警報が発表されました。
記録的な大雨は、10の河川の18ヵ所で堤防を決壊させ、倉敷市真備町ではまちの約3割が水没。砂川が決壊した岡山市東区でも約750ヘクタールが浸水し、2200棟以上の住宅が被害を受けました。
土石流やがけ崩れなど、土砂災害の発生も県内56ヵ所に上り、笠岡市と井原市では犠牲者が出ました。
総社市では、浸水したアルミ工場で爆発が発生。爆風により多くの住宅が損壊し、浸水との二重被害に苦しみました。
西日本豪雨による岡山県内の死者は直接死が61人、災害関連死が34人の合わせて95人で、このうち倉敷市が約8割にあたる75人と最も多くなっています。そして今なお県内で3人の行方が分かっていません。