クイズで知る!福山ゆかりの先人 14の巻
福山ゆかりの先人
「福山」というまちが誕生して400年を機に,本市の出身またはゆかりの深い人物の功績を顕彰し,郷土への誇りと愛着を育み,次代に継承していくため,「福山ゆかりの先人」29名を選定しました。
これまで,選定した29名については,福山城博物館最上階でのパネル展示,市HPでの功績等の紹介を通して顕彰をしています。
↠ゆかりの先人HP https://www.city.fukuyama.hiroshima.jp/site/miryoku2023/289362.html
もっと多くの人に知ってもらうため,2023年(令和5年)広報1月号から「福山ゆかりの先人」についての連載を始めています。
親しみやすいようクイズ形式で「福山ゆかりの先人」を紹介します。2024年2月は,森下博と吉田龍蔵についてのクイズです。
Q 森下博は自身の功績から日本の何王と称されたでしょうか?
(1)広告王 (2)宣伝王 (3)放送王
正解 (1)広告王
【解説】
森下博は自社の製品である仁丹の広告を当時では珍しかった新聞の全面広告への連続掲載,全国薬店への突き出し屋根看板や幟の設置など大々的に行い,仁丹を発売わずか2年で売薬の中での売上高第1位としました。こうした功績から「日本の広告王」と呼ばれました。
森下博(1869-1943)
現在の福山市鞆町出身。森下仁丹の創立者。世の中に役立つ広告方法を実践し、その大々的な広告宣伝により利益を上げた。また、利益の一部を社会に還元し、自然災害や困窮者への支援、公共事業への寄付など、社会奉仕活動は膨大であった。
森下仁丹像・画像提供
吉田龍蔵は,片山病の原因として新種の寄生虫を発見しましたが,この寄生虫はヒトに寄生する前に一時的にある生き物に寄生し,大きくなったあと人に寄生します。ある生き物とはなんでしょうか?
(1)ダニ (2)蚊 (3)貝
正解 (3)貝
【解説】
片山病の原因となる寄生虫「日本住血吸虫」は,「ミヤイリガイ(カタヤマガイ)」という小さな巻き貝に一度寄生し,その中で大きく育った後,人の皮ふから体内に侵入します。
このミヤイリガイを駆除することにより,片山病に感染する人を減少させることができました。
吉田龍蔵(1874-1945)
鳥取県出身。1901年深安郡中津原村(現在の福山市御幸町)に吉田医院を開業。当時の深安郡神辺町の片山周辺で発生していた原因不明の風土病の患者を診療。自ら多数の患者を解剖して原因究明に取り組み、京都帝国大学の藤浪鑑教授に病理解剖を依頼して剖見し、世界で初めて人体から「日本住血吸虫」を発見した。また、感染ルートも解明した。
(園尾 裕さん 画像提供)
【お詫びと訂正】
紙媒体の広報2月号の「クイズで知る!福山ゆかりの先人」のページにおいて,吉田 龍蔵のふりがなに次のとおり誤りがありました。
誤 よしだ りゅうぞう
正 よしだ りょうぞう
お詫びして訂正いたします。訂正文書については,広報3月号の「クイズで知る!福山ゆかりの先人」のぺージに掲載いたします。
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文化振興課
084-928-1117