不登校の子に言ってはいけない5つのNGワード

子どもは、親の声かけによって大きく変わります。書店でも声かけ、言葉かけの本がたくさん並んでいますよね。私たちも声かけは重視しており、親御さんにその方法をお伝えしています。

まず、不登校の子に対して言ってはいけないNGワードから見ていきましょう。

NG①「学校に行きなさい」

言ってしまっている言葉ナンバーワンかもしれません。親としては学校に行ってほしい思いがあるので、ついこの言葉が出てしまうのだと思います。

でも、人は「◯◯しなさい」と押しつけられるほど、反発したくなるものです。この傾向は思春期の子どもにはより強く出ます。

そもそも「学校に行け」と言われて行けるくらいなら、不登校になっていないでしょう。子どもは「お母さん(お父さん)はわかっていない」と思ってしまいます。

それよりも、子どもの自己肯定感を高める、正しい生活習慣に戻す、正しい親子関係を築く、考える時間を与える、しなやかな考え方を教えるといった「再登校できる条件」を整えることが大事です。

条件が整えば、「学校に行きなさい」と言わなくても、子どもが自分から「学校に行こうかな」という気持ちになるのです。

「学校に行かなくていいよ」のひと言で不登校は長引く…不登校の子に言ってはいけない5つのNGワードとは。再登校率90%の不登校解決支援サービスが警告_1

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NG②「学校に行かなくていいよ」

「学校に行きなさい」以上に言ってはいけない言葉が「学校に行かなくていいよ」です。最近は「無理に学校に行かなくてもいい、休んでいい」という風潮があるので、このように言っている親も多いと思います。

子どもが「学校に行きたくない」と言ったときに、「行きたくないんだね」「わかった」と共感するのならかまいません。

でも、親が積極的に「学校に行かなくていいよ」と言えば、子どもは「行きたくないときは行かなくていいのだ」と解釈してしまいます。そして、不登校が長引き、再登校に導く難易度も上がることが多いのです。