【maidonanews】
2024.06.12
「交差点で緊急自動車に道をゆずるとき、もし先頭にいる場合、ハザードランプを点ける?点けない?」
こんな質問がXに投稿されました。リプライには、どちらの意見もあるようで理由もそれぞれ寄せられています。
「これは結構難しい問題で、不用意にハザード点けると抜こうとする馬鹿タレがいるし、救急隊🚑の人にしてみると、ハザード点けていると交差点に突っ込んで来ないのがわかるので助かる、とも聞きますね。」
「点けます また前方から来る場合もですね でも中には後続車が勘違いして追い抜く場合が在りますが、その時は怒りのクラクションお見舞いします さっさと戻れ!」
「状況とタイミングによる 原則的には追突の危険がある時につけるかな」
「私はつけないですね(過去に追い抜きされてその車が事故りかけた事あるので)」
「先頭に限らず、救急車を認識して譲る意志を伝えるため付けます 点けたほうがいいと思って未だに点けるんだけど ただ路肩に寄るって勘違いされて追い抜いていこうとする奴がたまにおる 見えないにしても音聞こえんのかって思う」
投稿した「ユズリアイ」さんは、自動車教習所の現役教習指導員、そして技能検定員でもあります。
「このような場合、個人的にはハザードランプは点けずに待ちます。
ハザードランプを点ける人がいるということも知っておくと良いですね。
(教習では交差点の先頭で緊急自動車を待つ場合は、ハザードランプは点灯しません。)」
こんなコメントをしていたユズリアイさんに詳しいお話を聞きました。
──ハザードランプを点けるという方も多くいらっしゃいました。
わたし自身このようなケースを見たことがなかったので、交差点でハザードランプを点けて緊急自動車に対して停止の意思表示をするドライバーがいることを知っておくことは、交通事故防止になると思いポストしました。
──ハザードは点けないのが基本なのですね。
交差点で緊急自動車に道を譲るときは、交差点を避けて左に寄って一時停止(一方通行の場合は右に寄って停止することも可)することとなっています(※1)。したがって、教習でも交差点で緊急自動車に道を譲るときは、ハザードランプを点けずに対応しています。
──二車線の道路を走行中に後ろから緊急車両が来たら、右車線の車が右に寄るのをよく見ます。本当は、車線変更して左に寄るべきなのでしょうか?
後方から緊急自動車がきた場合、二車線以上ある道路で交差点やその付近以外の場所では、緊急自動車が一番右の車線を走行してきた場合は左の車線に入ることとなります。
しかし、左側の車線を走行してきた場合は右側に寄ることになります。状況によっては緊急自動車が前車に対してスピーカーで指示をすることがあるので、落ち着いて従うことが大事です。
交差点付近で右車線にいる場合、左側の車線に移動が困難の場合、かつ、緊急自動車が左車線と右車線の真ん中や、左車線を進行してきた場合は、右側に寄せると良いと言えます。
──なるほど!よくわかりました。
運転中は、いつどこで緊急自動車が来るかわかりません。もし、少しでもサイレンの音が聞こえてきたら、窓を開け、ラジオなど音量を下げ、どちらから緊急自動車が接近してくるか判断しやすい状態にすることが大切です。
※1:道路交通法(緊急自動車の優先)
第40条 交差点又はその附近において、緊急自動車が接近してきたときは、路面電車は交差点を避けて、車両(緊急自動車を除く。以下この条において同じ。)は交差点を避け、かつ、道路の左側(一方通行となつている道路においてその左側に寄ることが緊急自動車の通行を妨げることとなる場合にあつては、道路の右側。次項において同じ。)に寄つて一時停止しなければならない。
2 前項以外の場合において、緊急自動車が接近してきたときは、車両は、道路の左側に寄つて、これに進路を譲らなければならない。