菅茶山記念館・企画展「菅茶山と西山拙斎」
儒学者の菅茶山(1748~1827年)には、備中国鴨方藩(現在の岡山県浅口市)に切磋琢磨し合う親友、西山(にしやま)拙斎(せっさい)(1735~1799年)がいました。拙斎は、1790(寛政2)年の「寛政異学の禁」で、昌平黌(しょうへいこう)取締となった柴野栗山(りつざん)を通じ、当時の老中である松平定信に上申した儒学者としても名をはせた人物です。地元の鴨方では、欽塾(きんじゅく)を開き、地元の子どもたちの教育に専心しました。
本展は、生涯にわたり菅茶山と密接に交友した西山拙斎を中心に、彼らの知友や鴨方出身の文人・画人らの作品も交えつつ、茶山と彼らの交流を詩書画、書簡などにより展観するものです。
おもな出品作は、黒田(くろだ)綾山(りょうざん)画・西山拙斎賛による母親が子どもを抱きかかえる姿を描いた「繊手抱細児図(せんしゅさいじをだくず)」をはじめ、茶山と拙斎の交友関係がうかがえる作品、合わせて22点で紹介します。
(同展は、菅茶山記念館にて6月26日(水)~9月1日(日)まで開催します)
会場:菅茶山記念館(広島県福山市神辺町大字新湯野30番地2)
電話:084-963-1885
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