【jikayosha】
夏のドライブで欠かせないのがカーエアコン(クーラー)の存在。「なんか最近クーラーの効きが悪い…」という場合や「燃費の悪化が気になる」という人に、カーエアコンのベスト設定を解説しよう。
●写真/文:オートメカニック編集部
走行中の、効率の良いエアコンの使い方は?
エアコンを使うと燃費が悪化するが、効率よく使うにはどうすればいいのか? 確実なところでは内気循環の活用があるだろう。冷やした空気を再び循環するほうが当然無駄が少ないので、車内がある程度冷えるまでは内気循環に設定するのが良い。
また、エアコンの送風モードをマニュアル設定にしたり、送風用の最弱設定にすることでファンの回転を抑えたり、こまめにACスイッチを切るなどの節約法もある。ただし、最近のカーエアコンはコンプレッサーが最適な容量で運転できるタイプのコンプレッサーを採用されるなど進化しており、設定温度を高めにするだけでも、かなり賢く燃費を節約できる車種もある。
オートエアコンをOFFにして、風量を最低にしておく方が燃費が良くなりそうだが、最新型のクルマだとオートにしておいた方が効率的に制御してくれる可能性もある。どちらかを試してみて、効率の良さをチェックするというのも1つの手だろう。
カーエアコンのコンプレッサーは稼働状況により1~3kW程度の動力を食う。一方、ブロアファンは200W程度。A/Cスイッチでコンプレッサーのオン・オフをした方が、燃費には影響が大きいと考えてもいい。
それでも暑い! 汗かきな人はシートに工夫をする裏ワザがオススメ!
体感できる涼しさという意味では、エアコンを別にすれば電動のファン付きシートはお勧めだ。ドライブなどで長時間乗る場合はエアコンで車内が冷え、人間のカラダもクールダウンされるが、仕事などで暑い車外と出入りを繰り返すようなシーンでは汗ばんだ腿の裏などが不快極まりない。
そんな場合に車内下部に溜った低温の空気を、送風ファンが拾って吹き出してくれるのは非常にありがたい。涼しさ最優先なら、これでしょう!
テストでしばらく使用してみたところ、もう、このクッションのないシートは耐えられなくなってしまうほど効果的なアイテムだったのだ。
使用したデンソーのクール&ウォームクッションは、風量の切り替えが可能で、ファンの風切音や作動音が、比較対象の他の製品よりも静かだった。
電力を使用しない、もうちょっとエコな選択肢として、シート座面に敷いて使用するビーズクッションもオススメ。個人的にはコレでも十分涼しくて快適かも……。