【kuruma】
炎天下で駐車中の車内は高温になるため気をつけなければいけないところです。そんな時、どのようにすれば効率よく車内を冷却できるのでしょうか。
暑くなった車内を効率よく冷却するためには
暑い夏、炎天下で駐車中の車内はどうしても高温になってしまうものです。
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そんな時でもクルマを使わないといけない時は、ユーザー自身で暑さ対策しなければいけません。
では、どのようにすれば効率よく車内を冷却できるのでしょうか。
真夏の車内は高温になり、エアコン温度を最大に下げて、風量を最大にしてもなかなか涼しくはなりません。
どのようにすれば効率よく、できるだけ早く車内を冷却できるのでしょうか。
これについて、路上トラブルを解決するロードサービスをおこなうJAF(日本自動車連盟)が過去に実験を行っています。
その実験内容は、「ドア開閉」「冷却スプレー使用」「エアコン(外気導入)」「エアコン(内気循環)」「エアコン+走行」という5つの方法を試すというものです。
その結果によれば、カーエアコンを使用しながら走行するのが最も早く車内温度を下げられる方法であることが示されています。
具体的には、まずクルマの前後の窓の開放、設定温度を最低に下げたエアコンの外気導入を同時に行って走行します。
その後、窓を閉め、エアコンを内気循環に切り替えて走行するというものです。
外気導入、内気循環問わず、走行していない状態でエアコンを使用するよりも走行中にエアコンを使用するほうが効率が良いという結果です。
また、ドア開閉や冷却スプレーはエアコンに比べて、大きな意味をなしていません。
ではなぜ、カーエアコンを使う中でも、複数の方式を切り替え、かつ走行することが最も車内冷却に効果的ですが、エアコンはどのように使うのが推奨されるのでしょうか。
カーエアコンをはじめとする自動車部品などを手掛けるデンソーの担当者は次のように話します。
「車内温度が外気温と比べて極端に高い場合は、まずエンジン始動と同時にエアコンを外気導入に設定します。
車内温度が外気温以下になったら内気循環に切り替えることを推奨しています。
この時、カーエアコンを最初から最大風量で作動させてしまうと熱風が吹き出し、かえって暑くなってしまいます。
そのため、最初の30秒程度はLow風量で使用することをおすすめしています。
なお、以上の外気導入と内気循環の切り替え、風量の調節は、ほとんどのオートエアコンシステムでは自動的に制御される機能です。
マニュアルエアコンを搭載したクルマをユーザーにはこのような使い方を推奨しています。
また、より迅速に車内を冷却するために、車両側でも日射遮蔽ガラスや、市販フィルムとの併用を推奨しています」
そんなカーエアコンの技術にはどのような工夫が施されているのでしょうか。前出のデンソー担当者は次のように話します。
「当社では性能を向上させたエバポレータおよびコンプレッサを開発しており、それらを用いてカーエアコンシステム全体がより速い冷却効果を実現するような省燃費・高性能となるように設計しています。
具体的にはエバポレータおよびコンプレッサの回転数および容量を向上させています。
一方で、これらには燃費悪化のリスクがあるため、システムバランスに十分な注意を払って設計し、燃費と性能の両立を図っています」
この構造では、コンプレッサの回転数(カーエアコンの冷却効果)はクルマのエンジン回転数に連動します。
そのため、アイドリング中にカーエアコンを稼働させるよりも、エンジン回転数が上がっている走行中に使うことで、より速く冷やすことができるというわけです。
なお、たとえ車内温度が下がったとしても、ハンドルやダッシュボード、シートベルトの金具などはまだ熱いままということもあるので注意が必要となります」
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炎天下の車内を冷却するために最も効率的なのは、カーエアコンを使用することです。
しかし効率よく車内の温度を下げるには最も適切な使い方に気をつけなければならないようです。
その使い方を理解するために、カーエアコンにどのような技術が取り入れられているか把握したほうが良いかもしれません。