福山市人権平和資料館開館30周年記念企画
絵本「母と子の八月八日」原画展~福山空襲と母子三人像~
第二次世界大戦末期の日本本土への空襲は、言語に絶する熾烈極まりないものでした。犠牲者は、50万人(推定)を超え、日本の主要都市200以上が灰燼に帰してしまいました。あれから79年の時を刻み、焼けるものはすべて焼き尽くされ荒涼とした「ふるさと」の悲惨な姿も、見られなくなりました。また、この悲惨な福山の歴史を語り継ぐ者も、ごく少数となり、やがて風化の一途をたどっていくのではないかと思われます。
「福山の歴史の中で、街が消えてしまうほどの大事件が、ほとんど語り継がれていない。僅かに残されているのは、中央公園の『母子三人像』ぐらいです。」
(絵本「母と子の八月八日」より)
「母子三人像」は、空襲の翌朝、犠牲になった母子三人の悲惨な姿を目撃した市民の証言を基に、すべての被災者を象徴化して制作された慰霊の像であり、同時に、福山市民の平和を希求する祈りの像でもあります。この絵本を多くの大人の方々にも読んでいただき、子どもたちと、戦争の悲惨さや虚しさ、生命の尊厳や平和などの思いを改めて共有していただきたいと願っております。
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