【中国新聞社】
広島県福山市は19日、小型家電ごみの収集について、12月から別の袋に入れて出してもらう方法に改めると明らかにした。今月2日に起きた市のリサイクル工場(箕沖町)の火災を受けた対応で、発火源になりやすい充電式電池を含む小型家電を独立して集め、再発を防ぐ。
この日の市議会文教経済委員会で説明した。対象は電池を取り外せない小型扇風機や加熱式たばこなどの小型家電。分別の区分を月1、2回の収集がある「不燃ごみ」から年4回の「燃やせる粗大ごみ」に変更する。収集後は民間事業者が電池を取り外して処理する。
また市は、ごみ処理施設「福山ローズエネルギーセンター」(同)や市役所8階の廃棄物対策課、市内4カ所の環境センターなどに回収拠点を設けており、持ち込みも呼びかける。
充電式電池に使われるリチウムイオン電池は強い衝撃などで発火する恐れがあり、市は火災の原因となった可能性があるとみる。工場の復旧の見通しは立っていない。市環境総務課は「火災を防ぐための手だて。市民の協力をお願いしたい」としている。
© 株式会社中国新聞社