砲撃に備える鉄板張りが復元された福山城の天守(3日午前、広島県福山市で)=吉野拓也撮影
8月に築城400年を迎える広島県福山市の福山城で、全国の城郭で唯一あったとされる天守の「鉄板張り」が復元され、鉄板の黒と城壁の白がコントラストをなす往時の姿がよみがえった。8月28日から一般公開される。
初代福山藩主の水野勝成が1622年に築城。敵の砲撃に備え天守北側に鉄板が張られていたが、第2次世界大戦で天守が焼失した。1966年に鉄筋コンクリートで再建されたが、鉄板は復元されなかった。市は2年前から約13億円かけ天守や 櫓やぐら を改修。鉄板約2000枚を張り5月20日から城の周りを囲む足場を撤去している。