【CarWatch】
2022年7月22日
スズキは7月22日、世界初のマイクロプラスチック回収装置を標準装備した中型船外機5機種を、7月より生産開始したと発表した。今後、北米、欧州などの主要市場を含めた全世界へ順次出荷していくとしている。
同社は2020年10月に、船外機に搭載可能なマイクロプラスチック回収装置を開発して発表しており、発表後、同装置のモニタリング調査を日本、米国、欧州地域を含む14か国にて実施しながら改良を重ねてきたが、今回、2022年7月より「DF140BG」「DF115BG」「DF140B」「DF115B」「DF100C」の5機種に標準装備し、生産を開始した。
海に流れ込む大量の海洋プラスチックごみが、近年大きな環境問題となっており、自然環境下でさらに微細に破砕されたマイクロプラスチックは生態系に影響を及ぼすことが懸念されているが、同社が開発したマイクロプラスチック回収装置を船外機に搭載することにより、ボートで走行するだけで水面付近のマイクロプラスチックを回収することができるとしている。
同社では、海洋プラスチック問題への取り組みである「クリーンオーシャンプロジェクト」の3つの活動として、水辺のボランティア清掃活動、プラスチック梱包材の削減、海洋マイクロプラスチックの回収に取り組んでいるが、マイクロプラスチック回収装置の搭載はその取り組みの1つ。