今月26日の「文化財防火デー」を前に福山市の寺で消防訓練が行われました。

国宝の本堂や五重塔がある福山市の明王院です。こちらの寺では2年に1度消防訓練が行われています。

22日の訓練は、僧侶やその家族が生活する建物から出火し、本堂などへ延焼の恐れがあるという想定で行われました。

通報を受けた福山地区消防組合や消防団などおよそ70人がかけつけ消火活動が行われました。

消防隊員

「各隊はただちに一斉放水の態勢をとれ」

ことしは明王院で去年から運用を開始した自動放水銃での放水もありました。参加者はそれぞれの役割りと連携を確認するなど、万が一を想定しながら訓練にのぞんでいました。

福山地区消防組合 南消防署・鴨田吉浩 副署長
「地域住民の文化財に対する愛護の気持ちを高めるという意味でも一定の成果があったと考えています。」

消防によりますと、福山市では去年1年間に106件の火災が発生しているということです。