日本のエネルギー問題解決の一助となるプロジェクトが、2023年に岡山県玉野市で本格的に始動します。それは電気をためる「蓄電池の巨大工場」です。計画を進める企業のトップを招き、話を聞きました。

「エネルギーを貯めることが新しい産業になる」

(パワーエックス 伊藤正裕 社長)

「蓄電池、つまり『エネルギーを貯める』ということ自体が、新しい産業になると思っている。今までは石油やガス・石炭にエネルギーがたまっていた。それらを発電所で燃やして電気をつくっていた」

2021年、東京に誕生したスタートアップ企業「パワーエックス」です。年明けに視察に訪れたのは、元環境大臣で、再生可能エネルギーの普及に努めている小池百合子東京都知事です。

(小池百合子東京都知事)

「蓄電、ためるということがあまり着目されていなかった。まさにそこがスタートアップの出番になる」

「再生可能エネルギーの活用」を目指し、国内最大級の蓄電池工場建設

パワーエックスは、電気をためる「蓄電池」を製造販売する企業で、いま国内最大級の工場を、岡山・玉野市に建設しています。

(パワーエックス 伊藤正裕 社長)
「いま玉野市で、現在ある建物を取り壊している。2月ごろから新しい建物の工事が始まり、電池をつくる工場棟が秋口に完成します。玉野の工場で5ギガワットアワー分の電池が作れるので、蓄電池の工場としては国内最大級です」