【くるまのニュース】
2023.07.07
高速道路の案内標識に、アルファベットと数字を組み合わせたものが表示されているのを見かけることがあります。これは一体何なのでしょうか。
覚えておくと役に立つ高速道路のナンバリングの意味
高速道路を走行しているとき、「E1」といったアルファベットと数字が案内標識に表示されているのを見たことはないでしょうか。
これは「高速道路ナンバリング」といって、アルファベットと数字の組み合わせでどの高速道路なのかを表しています。
では、どのような目的で表示されているのでしょうか。
高速道路ナンバリングは、アルファベットと数字の組み合わせた「路線番号」およびシステムの総称です。2017年から「親しみやすく」「シンプルで分かりやすく」「国土の骨格構造を表現する」の3つのルールに則った路線番号が、全国の高速道路やバイパスに付けられました。
ナンバリング制度の導入について、国土交通省によると「訪日外国人をはじめ、すべての利用者に分かりやすい道案内を実現することを目的としている」と言います。
慣れないうちは「東名高速道路」や「中国自動車道」と日本語表記の方が分かりやすいかもしれませんが、「路線番号のルール」を覚えておくと理解しやすいでしょう。
道路種別や機能を示すアルファベットは、高速道路は「Expressway」を意味する「E」、環状道路は「Circle」の頭文字である「C」が付けられています。
また、数字は「1桁・2桁国道に並行する路線は当該国道番号を付番」など、複数のルールに従って付けられています。
例えば、東名高速道路や「名神高速道路」は国道1号が並走しているので数字の「E1」となり、また「山陽自動車道」は国道2号が並走するので「E2」といった形です。
ほかには、「新東名高速道路」など既存の高速道路の並行路線や、既存の国道が並行する区間には最後に「A」が付けられており、たとえば新東名高速道路は東名高速道路の並行路線のため「E1A」となります。
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アルファベットと数字のシンプルな組み合わせの高速道路ナンバリングは、外国人だけでなく日本人にとっても判別しやすいものです。
行き先を確認する際は理解しやすいですし、案内も手短に済むでしょう。
すべてのナンバリングを覚えるのは困難ですが、高速道路にあるアルファベットと数字の組み合わせは、それがどの高速道路なのかをシンプルに表していることだけでも覚えておくと役に立つかもしれません。