【NHK】
2023年11月3日 18時41分
剣道日本一を決める全日本選手権が都内で行われ、広島代表の棗田龍介選手が初出場で初優勝を果たしました。71回目を迎えた大会で広島代表が優勝するのは初めてです。
剣道の全日本選手権は3日、東京の日本武道館で行われ、去年、優勝した選手と全国の予選を勝ち抜いた選手、合わせて64人がトーナメント形式で争いました。
学生時代に全国大会で活躍した23歳の棗田選手はことし、広島県警察本部に入って予選を勝ち抜き、大会初出場を果たしました。
大会は1試合5分の3本勝負で、棗田選手は初戦から思い切りのよい技で勝ち上がり、準決勝では9年前に優勝した東京代表の竹ノ内佑也選手に「面」を決めて一本勝ちし、決勝に進出しました。
そして、決勝でも優勝経験のある茨城代表の松崎賢士郎選手と対戦し、延長1分を過ぎたところで棗田選手が「小手」を決め、初優勝を果たしました。
71回目を迎えたこの大会で広島県勢が優勝したのは初めてです。
棗田選手は「実感はあまりない。これまで支えてくださった人たちへの感謝の気持ちを忘れずに臨んだので、その結果が優勝でうれしい」と喜びを話しました。
決勝については、「自分の持ち味を発揮することだけを考えていたので、無心で体が反応した。最後まで自分の剣道を出し切れたことが勝因につながったと思う」と振り返っていました。
