【kuruma】
運転免許証を持っている人では「ゴールド免許」を目指していることが多いです。ではどのような条件があるのでしょうか?
実はゴールド免許の条件は…無事故無違反の期間も重要?
ドライバーなら誰もが目指したいゴールド免許ですが、ゴールド免許を取得するためには一定の条件があります。
では、一体どのような点に注意すれば良いのでしょうか。
運転免許証の色はゴールド、ブルー、グリーンの3つに分類されます。
免許証の区分が「優良運転者」であればゴールド免許、「一般運転者」「違反運転者」「初回更新者」であればブルー免許、運転免許を初めて受ける「新規取得者」ならばグリーン免許と呼ばれます。
特にゴールド免許にはさまざまなメリットがあるため、ゴールド免許の取得・維持を目指しているドライバーは少なくありません。
たとえばゴールド免許の場合、免許更新時の講習時間が他の免許区分と比べて30分~1時間半短く、手数料も300円~850円程度安く抑えられます。
さらに住所地以外の都道府県でも免許更新ができる、自動車保険の大幅な割引が受けられるといったメリットもあります。
警察庁が公表している「運転免許統計令和4年版」という資料によると、2022年中、免許更新時講習の全受講者1456万7880人のうち優良運転者講習を受けた人は912万6721人であり、全体の約62.6%がゴールド免許でした。
ドライバーの6割以上がゴールド免許と聞くと多いように感じるかもしれませんが、実はゴールド免許保有者の中には日常的に運転をしないペーパードライバーが含まれます。
2023年2月に三井住友海上火災保険株式会社がおこなった「ペーパードライバーに関する実態調査」では、ゴールド免許保有者のうち3人に1人がペーパードライバーを自覚しているという結果も出ています。
つまり単純計算ではあるものの、日頃から自動車を運転していてゴールド免許を取得・維持できているドライバーは全体の40%程度まで下がる可能性もあるといえるでしょう。
では、ゴールド免許になるためには一体どのような点に注意すれば良いのでしょうか。
そもそも免許証の色は、基本的に免許更新年の誕生日の41日前を起算日とした過去5年間に、交通違反やケガのある事故(人身事故)を起こしたかどうかで決まります。
優良運転者の条件は「継続して免許を受けている期間が5年以上、なおかつ交通違反や人身事故を起こしていないこと」です。
物損事故や「免許証不携帯」「泥はね運転」のような点数のない違反をした場合は違反点数が累積せずゴールド免許には影響しませんが、それでも交通事故や違反には十分注意したほうが良いでしょう。
無事故・無違反を目指す上で、交通事故や違反の発生・検挙状況を知っておくことはとても大切です。
警察庁の資料によると「人」対「車両」の交通事故の場合、横断歩道上での事故が多く発生しています。
これはクルマが右左折する際や、信号機のない横断歩道を通過するときなどに歩行者を見落として接触するケースがあるためと考えられます。
横断歩道付近ではクルマのスピードを落とし安全確認をしながら通行するほか、信号機のない横断歩道の手前にある「ひし形マーク」を見たら横断歩道を渡っている、あるいは渡ろうとしている人がいないかチェックする習慣を身につけることも重要です。
また車両同士の事故では追突事故が多く発生する傾向にあります。
追突事故の原因は脇見運転やボーッとしながらの漫然運転などが原因であり、前方をきちんと確認することはもちろん、疲れた状態での運転を控えましょう。
そして交通違反に関しては、一時不停止や最高速度違反、通行禁止違反などの検挙件数が多い状況です。
違反車両を見ているとクルマが停止線の前で完全に停止できていなかったり、標識をうっかり見落としていたりとドライバーの不注意も散見されます。
運転歴の長短にかかわらず、定期的に自分の運転を振り返ることが肝要といえます。
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ゴールド免許になるには無事故・無違反を継続する必要があります。
SNS上においては、運転のコツとして「周りをよく確認する」「減速する」「ウィンカーを早めに出す」などの声が寄せられており、基本的な交通ルールを守ることがゴールド免許への近道といえるでしょう。