【gourmetbiz】
2024/06/03
電子レンジのNGな使い方と簡単お掃除の仕方を解説!
私達の生活に欠かせない家電の1つが電子レンジ。
便利な面がある一方、知らないと危険なこともいくつかあります。
独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)が注意喚起しています。
また、くらしのマーケット公式インスタグラムアカウントでも電子レンジのNG集を発表しています。
電子レンジで「やってはいけないこと」の中には「知らなかった!」と驚いてしまう意外なものも。
詳しくみていきましょう。
■殻や皮のある食品は爆発の危険
まず、殻や皮のある食品の加熱。
代表的なのが卵です。
電子レンジではマイクロ波をつかって、急激にレンジ内のものを温めるのですが、卵の場合は加熱された黄身の水蒸気が逃げ場を失って内側の圧力が高まってしまい、卵が破裂してしまいます。
同様にタラコ・イカ・ウインナー・トマト・栗・銀杏・ササミ肉なども爆発の危険性があります。
加熱する際には、皮や膜に切り込みを入れる、フォーク等で穴を開けるなどの対策をしましょう。
■芋類やにんにくは発火の危険性
水分量が少ない芋類やにんにくは、焦げたり発火したりする可能性があります。
そこで、加熱する前にさっと食材を水で濡らしラップをして水分を逃げないように加熱するようにしましょう。
生の唐辛子を電子レンジで加熱すると刺激成分となるカプサイシンを含んだ蒸気が目や鼻を刺激するので危険です。
他にも、ドライフルーツや鷹の爪などの乾物を電子レンジで温めたりすると、発火する恐れがあります。
また、粘度の高い液体(カレーやシチューなど)は、加熱により瞬間的に沸騰する「突沸」が起こり、レンジ内で液体が飛び散る危険性があるので、ラップが必須です。
■レンジNGの素材とは?
レンジNGの素材や容器としては、ペットボトル・缶・アルミホイル・金属容器・ホーロー容器があります。
また、容器を密閉した状態での温めは、内部が膨張して破裂・変形の危険性があります。
■紙製品は発火の危険性
紙皿や紙コップなどは発火の可能性があります。
え?ダメなの?と意外に思う人は多いかもしれません。
アルミパウチは火花が飛んでレンジが破損する可能性があることはよく知られていますが、紙皿も発火の危険があるようです。
独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)は、電子レンジ「9.使用できない容器に注意」として、
「紙皿などの紙製品を加熱すると焦げたり発煙したり発火したりするおそれがあります」
と発表しています。
「レンジでも温められる」と表記のない、容器は必ず中身を別の容器に移してラップをして温めましょう。
■電子レンジNGの食器
食器にも電子レンジNGなものがあります。
金彩や銀彩はレンジで温めると加飾された金や銀がスパークして変色する可能性があります。
また、木製や塗り器なども電子レンジを使うと、木材に含まれる水分が膨張して割れてしまったり、ひび割れの原因になることがあります。
■ダブルウォールグラスも注意が必要
耐熱ガラスで出来ているダブルウォールグラスは電子レンジでの加熱や食洗機の使用も可能。
ただし、ポダムはレンジOKで、ハリオ・ニトリはレンジNGとメーカーによって違うので、使用前には「電子レンジ使用可能」の表示があるのか確認してください。
■庫内の汚れも発火の原因になる?
電子レンジの庫内の汚れを放置したまま使用し続けると、汚れから雑菌が生じ悪臭の原因になります。
また、汚れが炭化して発火の原因になる可能性があるのでこまめに掃除する必要があります。
特にマイクロ波の出口カバーに食品カスが付いたまま加熱するとマイクロ波が集中して発煙・発火の危険性が生じます。
■レンジの掃除には重曹が便利
電子レンジの掃除には重曹が便利。
耐熱容器に水1カップ(200cc)、重曹(またはセスキ炭酸ソーダ)大さじ1を入れ、混ぜ合わせます。
それを耐熱容器に入れ電子レンジで5分程加熱します。
加熱が終わると扉を閉めたまま15分ほど放置。
ふきんやキッチンペーパーなどに、耐熱容器に残った重曹水(またはセスキ炭酸ソーダ水)を浸けて絞り、電子レンジ内の汚れを拭き取っていきます。
さらに、電子レンジ内を軽く水拭きし、最後に乾いたふきんで乾拭きしたらお掃除が完了。
安全に気をつけて、うまく電子レンジを活用したいですね。
<編:GourmetBiz編集部>