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広報ふくやま2025年7月特集「元気に暑さを乗り切ろう!熱中症の3知

掲載日:2025年7月1日更新

 これから夏本番。気を付けないといけないのが熱中症です。

 近年、一般的な生活環境であっても熱中症を発症する危険性が高まり、亡くなる人が全国で1,000人を超えた年もあります。
「自分は大丈夫だろう」と考えず、熱中症対策を意識した生活をしましょう。

  • 問い合わせ

    環境保全課084-928-1072

  • ID

    367051

熱中症は家の中夜間にも起きている

熱中症による救急搬送状況

(福山地区消防組合管内 2024年5~9月)

約2割は18時~朝6時に発症!

熱中症発症人数のグラフ(時間別)「昼間より気温が落ち着く夜間でも熱中症を発症」

高齢者「65歳以上」
約半数は屋内で発症!

発生場所:屋内52%、屋外48%

65歳以上の人の熱中症発生場所の約半数は住宅などの屋内です。エアコンを使用していないことが原因の一つとして考えられます。

昔は窓を開けて過ごせていましたが、
近年は「熱帯夜」が多くなっているため暑さ対策が必要です

特に高齢者は注意が必要!

年齢別熱中症発症人数「救急搬送者の約7割が60歳以上」

 加齢により暑さに対する感覚機能が低下し、暑さや喉の渇きに対する感覚が鈍くなるため、体内の水分が不足しがちになります。

暑さ指数を気にしよう!

 暑さ指数(WBGT)とは気温・湿度・日射量などから推定する熱中症予防の指数です。朝や外出前に確認して対策しましょう。

環境省熱中症予防情報サイトはこちら

小まめな水分補給が大切です

エアコンを使おう 水分塩分を補給しよう

温度に気を配ろう

室温は「28度」が目安
直風を避けて就寝時も運転を

 エアコンの風向きを上向きに固定して、直接風が当たらないようにしましょう。電気代を気にする人もいますが、熱中症で病院を受診した場合の治療費の方が高額になることが多いです。

「フィルターも掃除しよう」「室温をキープ!」

扇風機などを併用して
風向きを調整しよう

 扇風機やサーキュレーターを併用して空気を循環させましょう。エアコンの電気代の節約にもなります。

扇風機のイラストト

湿度にも注意!
温湿度計を設置しよう

 湿度が高いと汗が蒸発しにくく、体温を下げることができなくなります。温湿度計を設置して気を付けましょう。湿度調節にもエアコンが効果的です。

湿度のイラスト
  • 飲み物を持ち歩こう

    喉が渇いていなくても
    1時間ごとに水分補給

     1時間ごとにコップ1杯の水分補給をしましょう。コーヒーや緑茶ではなく、水や麦茶などのノンカフェインの飲み物が良いです。
    大量に汗をかいたときは、梅干しなどで塩分補給もしましょう。

    「1日あたり1てん2ℓが目安」「塩分補給」
  • 休息をとろう

    暑さ対策は万全に!
    理な外出は控えよう

     日傘や帽子、携帯型扇風機などを使用して、外出先では小まめに休憩をとりましょう。気温が高い日は日中の外出をできるだけ控え、ゆったりとした衣類を着用しましょう。

    「暑さから身を守ろう」と呼びかけるペンギン
  • を掛け合おう

    家族や近所の人が積極的に
    高齢者に声掛けしよう

    孫から電話口で「おばあちゃんエアコンつけとる?水も飲み~よ」と声掛けされるお年寄りの女性

栄養を取ろう

手軽に栄養補給
簡単レシピを紹介!

 1日3食、バランスの良い食事を取り、生活リズムを整え、暑さに負けない体づくりも大切です。

「作ってみよう」と呼びかける管理栄養士の写真

健康推進課 管理栄養士

トマトと玉子のにゅうめん

トマトと玉子のにゅうめんの写真

夏野菜は水分を多く含み、体温を下げる効果あり

ごま油としょうが、白ネギ、トマトを炒め、炒り玉子を加える。鶏がらスープの中華風にゅうめんにのせて、好みでラー油をかける。

豚しゃぶの冷やし梅茶漬け

豚しゃぶの冷やし梅茶漬けの写真

豚肉にはエネルギー代謝に必要なビタミンB1が豊富

ご飯の上に茹でて冷やした豚肉と梅干し、大葉をのせ、塩としょうゆで調えた冷やしただし汁を注ぐ。

意識がない場合は迷わず救急車
悩むときは#7119

熱中症の症状とは?

●軽症

 現場での応急処置で対応できる。

立ちくらみしているお年寄りのイラスト
  • ・めまい
  • ・立ちくらみ
  • ・こむら返り
  • ・手足のしびれ

●中等症

 医療機関の受診が必要な場合もある。

「重症化を防ごう」と呼びかけるお年寄りのイラスト
  • ・頭痛
  • ・吐き気がする・吐く
  • ・体がだるい
  • ・集中力や判断力の低下

熱中症のサインに早めに気付こう!

「熱中症かも」と思ったらすぐやってほしい応急手当て

応急処置の例:クーラーや扇風機のついた部屋で、横になる。首筋や脇の下、太腿の付け根、股関節辺りを氷のうなどで冷やす。すぐ側に飲み物を置く。

太い血管が走っている首筋や脇の下、太腿の付け根、股関節辺りを氷のうなどで冷却

  • 涼しい場所へ移動・
    安静にする

     風通しの良い日陰やエアコンが効いている室内などに移動しましょう。

  • 衣類を緩めて体を冷やす

     体から熱が逃げやすいように衣類を緩めてうちわや扇風機などで体を冷やしましょう。

  • 水分と塩分の補給

     冷たい飲み物を少しずつ補給しましょう。汗を大量にかいた場合は、失われた塩分を補えるスポーツドリンクや食塩水が効果的です。

危険な症状の場合は救急車を呼ぼう

 熱中症が進行して、これらの症状が出た場合は重症です。迷わず救急車を呼び、急いで医療機関を受診しましょう。

  • ・自分で水が飲めない
  • ・会話が不自然であるなどの意識障害
  • ・普段通りに歩けないなどの運動障害
  • ・けいれん

判断に迷うときは「#7119」電話を!

 救急相談センター(#7119)は、24時間365日看護師などが対応する電話相談窓口です。症状を伝えることで、救急車を呼ぶ必要があるか、自宅で様子を見るべきかなどを判断してアドバイスがもらえます。

救急救命士が伝えたいこと

「夏を安全に過ごすために、ぜひ意識してください」と呼びかける救急救命士

南消防署 救急救命士

 昔に比べると気温が高くなり、熱中症で搬送される人数が増えています。高齢者は約半数が屋内で発症しています。電気代の節約のためエアコンの使用を控える人もいますが、適切な室温で過ごすことが大切です。適度に水分・塩分補給もしながら、無理をせずに暑い季節を過ごしてください。

熱中症の予防には暑さ指数も参考にしてください。過去に例がない危険な暑さが予測される場合には「熱中症特別警戒アラート」が発表されます。そのときは「クーリングシェルター」という暑さをしのぎ涼むための場所を開放します。誰でも利用できるので活用してください。

本市のクーリングシェルターについて

詳しくはこちら

枝広市長の今月のひとこと

 暑さが本格化する7月を迎えました。市民の皆さんが安全、快適に夏を過ごすためには、熱中症対策が欠かせません。今月の特集では熱中症対策のポイントや、熱中症を疑う場合の対応などを紹介しています。特に高齢者などは熱中症になりやすいので、十分注意してください。

一人ひとりの対策はもちろん、家族や地域のコミュニティーの中で高齢者や体調を崩しやすい人へ声を掛け合うことも大切です。

また市の取り組みとして、過去に例がない危険な暑さが予測される「熱中症特別警戒アラート」が発表された場合、暑さをしのぎ涼むための場所として「クーリングシェルター」を開放します。交流館などの市の施設に加え、ドラッグストアなどの民間施設もありますので利用してください。

 引き続き、皆さんの安全と健康を支えるために、本市としても熱中症対策に取り組んでまいります。

枝広市長の写真

 

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