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【ロイター】ロの領空侵犯を非難、NATO「防衛にあらゆる軍事的・非軍事的手段」:2025.9.24

【ロイター】

 北大西洋条約機構(NATO)は23日、先週のロシア機によるエストニアの領空侵犯を巡り、ロシアの行動が「ますます無責任なパターン」になっているとし、「防衛のため必要なあらゆる軍事的・非軍事的手段」を使用すると述べた。ブリュッセルのNATO本部。4月撮影(2025年 ロイター/Yves Herman)
[ブリュッセル 23日 ロイター] – 北大西洋条約機構(NATO)は23日、先週のロシア戦闘機によるエストニアの領空侵犯を巡り、最高意思決定機関である北大西洋理事会(NAC)を開催した。ロシアの行動が「ますます無責任なパターン」になっているとし、「防衛のため必要なあらゆる軍事的・非軍事的手段」を使用すると述べた。
エストニアは19日、ロシアのミグ31戦闘機3機が12分間にわたり領空を侵犯したと発表した。その前の週には、ポーランドの領空にロシアのドローン(無人機)が侵入。NATOはこれを受け、ロシアに近い欧州東部で防衛態勢を強化すると表明していた。
NACは声明で「ロシアは、エスカレートし、意図しない事態を招き人命を危険にさらす行動の全責任を負う。これらの行動を停止しなければならない」と表明。「ロシアは疑念を抱くべきではない。NATOと同盟国は、国際法に従い、あらゆる方向からのあらゆる脅威を抑止し、自衛に必要ないかなる軍事的・非軍事的手段も用いる」とし、「われわれは、われわれが選択した方法、タイミング、領域で対応し続ける」とした。

 

また、ロシアによる侵略に対しウクライナが自衛権を行使することを支援し続ける決意は揺るがないと表明した。
NATOのルッテ事務総長はブリュッセルのNATO本部で行った記者会見で、エストニアの領空を侵犯したロシア機は脅威ではないと判断されたため撃墜されなかったとした上で、領空を侵犯した機体が脅威を及ぼすと判断された場合は、NATOの司令官が「最終判断」を下す権限を有していると言及。「NATOは防衛のための同盟だが、ナイーブではない。何が起きているかは承知している」とし、「当然、われわれは自らを守らなくてはならない」と述べた。
ニューヨークで開かれている国連総会に出席しているトランプ米大統領は、NATOが侵犯行為に対し強い対応を取ることに支持を表明。ロシア機が領空を侵犯した場合は撃墜すべきかとの記者団の質問に対し、「その通りだ」と答えた。これに対しドイツのピストリウス国防相は慎重姿勢を表明。スウェーデン国防相との会談後にベルリンで記者団に対し「無謀に撃墜を求めたり、力を誇示する特定のメッセージを送ったりするのは有益ではない。冷静かつ慎重に、適切に行動しなければならない」と述べた。 
米国防総省の発表によると、ヘグセス国防長官は23日、エストニアのペフクル国防相と電話会談し、米国は「全てのNATO同盟国と共にある」と述べたほか、「NATO領空へのいかなる侵入も容認できない」との立場を伝えた。
一方、主要7カ国(G7)外相は共同声明を発表し、エストニア、ポーランド、ルーマニアの領空侵犯は容認できず、国際安全保障を損なうものだと表明。ウクライナに強固で信頼できる安全の保証を提供するため米国と協力する方針も示した。また、貿易を通じてロシアを支援する「第三国」への対応を含め、ロシアへのさらなる経済制裁についても協議した。

欧州中央銀行(ECB)Web-経済速報 2025年第6号

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