西日本豪雨
西日本豪雨から6日で3年となるのを前に、多くの犠牲者を出した広島県坂町で追悼式が行われました。
坂町は平成30年7月6日の西日本豪雨で住宅地に大量の土砂が流れ込むなどの被害が出て、災害関連死を含む20人が犠牲となり、今も1人が行方不明となっています。
4日は、ことし防災拠点として整備された小屋浦地区にある公園で、追悼式が行われました。
追悼式は新型コロナウイルスの感染対策のため、去年に続いて規模を縮小して行われ、遺族を中心におよそ70人が参列しました。
式ではまず、水害の記憶を後世に伝えようと町が設置し犠牲者の名前などが記された慰霊碑の除幕式が行われ、黙とうをささげました。
続いて吉田隆行町長が「最愛の肉親を亡くした遺族の気持ちを思うと哀惜の念に堪えません。被災者が将来に向けて希望を持てるよう復興に取り組んでいきたい」と述べました。
そして遺族や地元の住民などが慰霊碑の前に設置された献花台に花をささげて犠牲者を悼んでいました。
水害で母親と姉を亡くした政本治さん(60)は「坂町に加え、きのうの静岡県の災害の犠牲者のことを思いながら献花しました。豪雨から3年になるあさっては、墓参りや仏壇に手を合わせて過ごしたい」と話していました。
【NHK Web】