広島県福山市は、広島新庄高野球部前監督で、同校を4度の甲子園出場に導いた迫田守昭さん(75)が2022年4月から市立福山高野球部監督に就任すると発表した。地域の野球活動や指導者育成にも関わる予定。
迫田さんは広島商から慶応大を経て、三菱重工広島で捕手として活躍。監督として三菱重工広島を都市対抗野球で初出場初優勝に、広島商を2度甲子園に導いた。高校野球に経営学を取り入れ、情報を活用した「知将」と呼ばれた。
8月31日の定例記者会見で枝広直幹市長が発表。市議会9月定例会に提案する21年度一般会計補正予算案には福山高野球部の防球ネットやピッチングマシンなど施設整備費2670万円も盛り込んだ。
枝広市長は「迫田監督の就任が地域にエネルギーを与えることを願っている。野球に限らずさまざまなことにチャレンジできる環境を整え、福山を盛り上げたい」と話した。【関東晋慈】