火災から文化財を守る 文化財防火デー
毎年1月26日は「文化財防火デー」です。1949(昭和24)年のこの日に、現存する世界最古の木造建築物である法隆寺の金堂が罹災したことをきっかけに定められました。2019年にノートルダム大聖堂や首里城が火災により甚大な被害を受けるなど、近年は文化財を災害から守る意識がさらに高まっています。
また防火対策として文化財防火運動が1955(昭和30)年に始まって以降、全国で展開されています。本市においても毎年1月下旬頃、文化財所有者や福山地区消防組合、福山市消防団と地域住民の連携・協カのもと、防火訓練を実施しています。
2020年度は市内2カ所の重要文化財建造物で訓練が行われました。新市町の吉備津神社では境内の十麻里二柱(とまりふたはしら)神社から出火し、本殿北側の山林へ延焼したとの想定で訓練を実施しました。近隣住民が初期消火活動に当たり、福山地区消防組合と福山市消防団が放水訓練などを行いました。沼隈町の磐台寺(阿伏兎観音)においては、客殿から出火した火災は関係者の初期消火活動にもかかわらず火勢は衰えず、観音堂へ延焼拡大中であるとの想定で実施しました。68回目を迎える2022年1月の訓練も市内各所で実施する予定です。
市内の費重な文化財を守るため、防火に対する意識をより一層高める必要があります。
吉備津神社御池での放水訓練
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