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取り組もう!フレイル予防 延ばそう!!健康寿命

2022年2月1日更新

フレイル予防ローラのイラスト

健康寿命という言葉を知っていますか。「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」と定義されています。健康寿命を延ばすためには、日常生活を見直し、フレイル予防に取り組むことが大切です。今回は本市のフレイル予防の取り組みや参加者の声を紹介します。

問い合わせ
健康推進課(084-928-3421)
ID
249306
健康寿命の図 男性の平均寿命は81.69歳 健康寿命72.71歳、差は8.98歳 女性の平均寿命は87.76歳 健康寿命は74.59歳 差は13.17年 健康寿命 男性 全国22位 女性 全国43位

広島県の平均寿命と健康寿命の差(令和元年)

厚生労働省「令和元年簡易生命表」「令和元年人口動態統計」「令和元年国民生活基礎調査」、総務省「令和元年推計人口」より算出

枝広市長の今月のひとこと

新型コロナウイルスの感染者数は1月以降、急拡大しています。さらなる感染拡大を防ぐためにも3密の回避やマスク着用、手指消毒など基本的な感染症対策の徹底をお願いします。

新型コロナウイルスの影響で外出や人と会う機会が減少したことによりフレイルが進行することが懸念されます。健康で長生きするためには、心も体も元気でいることが大切です。自分の健康状態を知ることはフレイルを予防するための第一歩です。そしてフレイル予防に取り組み、毎日を自分らしく楽しく過ごして、健康長寿をめざしていきましょう。

本市ではフレイル予防に取り組んでいます

フレイルとは?

フレイルとは加齢に伴い筋力や心身の活力が低下し、「健康」と「要介護」の中間の虚弱な状態にあることをいいます。日常生活を見直すことで、進行を遅らせて健康な状態を取り戻すことができます。

フレイル回復イメージ

フレイル予防はなぜ大切?

フレイルになると、健康な人に比べて要介護状態になるリスクが高い他、転倒や入院のリスクも高く、健康な状態で長生きできる割合が低いといわれています。フレイルの兆候に早く気付き、予防行動を取ることが健康寿命を延ばすためにも大切です。

フレイル予防イメージ画像

まずは知ることからフレイルチェック会

本市では口腔こうくう機能や筋力、社会参加などの測定・評価ができるフレイルチェック会を開催しています。継続的に参加することで、生活習慣の改善につながるなど成果が出始めています。

フレイルチェック会画像

データで見るフレイルチェック会

フレイルの恐れがない人とある人の回答結果で差が大きかった項目

表 野菜料理と主菜を両方とも毎日2回以上食べていない人、フレイルの恐れがない人は29%、フレイルの恐れがある人は62%。片足立ち上がりができない人、フレイルの恐れがない人は26%、フレイルの恐れがある人は62%。周りの人との支え合いがない人、フレイルの恐れがない人は23%、フレイルの恐れがある人は64%。

偏った食生活や筋力・バランス力の低下、周りの人との支え合いがないことがフレイルのリスク要因になっています

継続参加で結果が改善!

フレイルチェック会はおおむね6カ月ごとの継続参加となります。継続的に参加することで、フレイル状態の変化を確認することができます。

Aさんの結果の変化

表。栄養・口腔が3ポイントアップ。社会参加が1ポイントアップ

手足の筋肉量の変化

表。1回目は6.78kg/㎡、2回目は7.32kg/㎡

Aさんのコメントその1。1回目の参加以降、魚や肉を意識して食べるようになりました!矢印Aさんのコメントその2。栄養・口腔分野の結果が大きく改善しています。手足の筋肉量も増加しています。

Bさんの結果の変化

表。栄養・口腔が2ポイントアップ。社会参加が2ポイントアップ

手足の筋肉量の変化

表。1回目は7.1kg/㎡、2回目は7.4kg/㎡

Bさんのコメントその1。参加したことで、運動に取り組むようになりました!矢印Bさんのコメントその2。運動分野は維持できています。手足の筋肉量は増加しています。

参加者に話を聞きました!フレイル予防の最前線!

運動や地域住民との交流を積極的に
いきいき百歳体操もフレイル予防になっています

  • フレイルチェック会に参加した理由は?

    以前より歩く速さが遅くなり、転倒しそうになるなど体力の低下を感じていました。そんな時にフレイルチェック会への呼び掛けがあり、参加して自分の健康状態を知ろうと思いました。

    岩田千代子さん(68歳)

  • 参加してみてどうでしたか?

    思っていた以上に体力が低下していました。また家族が引っ越したこともあり、気分の落ち込みがあったことも分かりました。

  • 参加後、日々の生活や健康への意識・行動に変化は?

    運動面ではシニア向けのスポーツ教室に参加するように。また気分の落ち込みには社会参加が大切だと分かったので、愛犬との散歩で出会った人と話をするようになりました。

  • 毎日いきいきと暮らせるようになりましたか?

    民生委員として活動していますが、地域の高齢者に電話をして様子を聞くなど積極的にコミュニケーションを取っています。人と話すと気持ちが前向きになりますね。また地域のサロンではいきいき百歳体操に参加。体を動かしながら参加者と笑顔になれるなど、フレイル予防にも最適な機会になっています。

    岩田さんの暮らしの様子

同じ人生なら笑って楽しく過ごしたい!
人との交流を通じて笑顔が増えました

  • フレイルチェック会に参加した理由は?

    変形性膝関節症だったこともあり、年齢とともに筋力の低下を実感していました。また母が同じ年齢だった時はよく運動をしていましたが、自分はできていないため、不安に感じていました。フレイルサポーターの知人の勧めもあり、参加してみました。

    桑田眞江さん(72歳)

  • 参加してみてどうでしたか?

    運動だけではなく笑うことがフレイル予防には大事だと学びました。周りを見ると、運動、食事、社会参加を総合的に実践できている人が元気でいるように感じました。

  • 参加後、日々の生活や健康への意識・行動に変化は?

    普段の暮らしに簡単な運動を取り入れるようにしました。すると2回目のチェック会では片足立ちができるように!人との交流にも自分から進んで参加するように意識しています。

  • 毎日いきいきと暮らせるようになりましたか?

    交流館の図書館でボランティアを始めました。子どもたちへの本の読み聞かせなど初めてのことばかりですが、笑顔もぐっと増えました。同じ人生なら笑って楽しく過ごしていきたいですね。

    桑田さんの暮らしの様子

いつまでも元気にいきいきと活躍するために フレイル予防を始めましょう

筋肉の衰えは40歳代から

生活習慣の改善が大切です

フレイル予防は高齢者だけだと思っていませんか。筋肉の衰えは40歳代から始まるといわれています。定期的な運動やバランスの良い食事など、日頃からの生活を見直し、フレイル予備軍になることを防ぎましょう。

生活習慣を見直そう!フレイル予防の「しにあ」

しっかり噛む

バランスが良い食事と肉や魚などのタンパク質の摂取で「低栄養」を防ぎましょう。また口の機能は生きていく上で重要な役割を果たしています。しっかり噛んで食べることで口の機能の低下を防ぐことができます。

バランスの良い食事の例

イメージ図 副菜 ビタミン類、ミネラルの供給源は野菜・海藻・きのこ類。主食 炭水化物の供給源はごはん・パン・めん類。主菜 タンパク質の供給源は肉・魚・大豆製品。

口を清潔に保ち
機能を高めましょう

パタカラアイコン毎食後に歯磨きや義歯を手入れし、定期的に歯科検診を受けましょう。「パ・タ・カ・ラ」と大きな声で続けて発音することで、口周りの筋肉が鍛えられます。

にっこり笑う

フレイルの入り口は社会とのつながりを失うことだといわれています。趣味やボランティアなどで社会とのつながりをもちながら楽しい日常を過ごしましょう。

シティイメージ図

コロナ禍における人付き合いのポイント

電話やSNSでつながろう

電話やSNSを活用して離れた家族や友人に、日頃の出来事などを話してみましょう。

あいさつや声掛けを自分からしてみよう

買い物や移動の時、あいさつや会話をしてみましょう。近所で互いに声を掛け合い、交流しましょう。

あかるく歩く

筋力トレーニングやウオーキングなどで、積極的に体を動かし、筋力の低下を防ぐことが大切です。無理せず、今より10分多く体を動かすことから始めましょう。

ウォーキングのポイント

前を見る 胸を張る 背筋を伸ばす 歩幅は広く かかとから足をつき、つま先で地面を蹴るように歩く

こんなことにも気を付けましょう

かかりつけ薬局をもとう

高齢期になると薬の数や種類が多くなり、その副作用で転倒や骨折につながることがあります。かかりつけ薬局をもち、薬との付き合い方を相談しましょう。

お薬手帳を活用しよう

医療機関を受診する際や薬局に行く際は、お薬手帳を持参しましょう。医療機関や薬局ごとに手帳を分けず、1冊にまとめましょう。

年に1回は健診を受けよう

健康診査やがん検診(大腸・肺・胃・乳・子宮)を受けましょう。健診で早期に疾病を発見し、治療や予防に取り組むことは、フレイルを予防することにもつながります。

さあ、あなたもみんなと一緒に!フレイル予防の取り組みに参加しよう

新型コロナウイルス感染防止対策として、マスクの着用や使用する道具類の消毒、換気などを行いながら実施しています。

新型コロナウイルス感染症の発生状況により、中止する場合があります。

健康状態を確認してフレイル予防のポイントをアドバイスフレイルチェック会

申し込み問い合わせ

健康推進課(084-928-3421)

とき ところ 申込開始日 定員※先着
2月16日(水曜日)
⇒中止
10時から12時13時30分から
15時30分
福山すこやかセンター 2月1日(火曜日)から 各15人
※要予約
28日(月曜日) 神辺文化会館
3月1日(火曜日) 西部市民センター 2月15日(火曜日)から
22日(火曜日) 東部市民センター 3月1日(火曜日)から
チェック会の様子1

指輪っかテストでフレイルの要因となるサルコペニアの危険度をチェック。栄養や口腔などについて回答するイレブン・チェックでフレイルの危険度を確認します

さらに運動機能、口腔機能、社会参加の3つのテーマについて深掘りチェック。フレイルサポーターの生活改善アドバイスも受けられます

チェック会の様子2

フレイルサポーターから一言

石岡篤さん少しでも地域に貢献できたらと思い、サポーターになりました。フレイルチェック会には身近な人と一緒に気軽に参加してみてください。今の自分の健康状態を把握できる良い機会になりますよ。

タブレット導入の様子

2021年10月からはタブレットを導入

フレイルチェックにタブレットを導入することで、結果が分かりやすく表示されるようになり、以前に参加した時との比較も簡単にできるようになりました。

地域の通いの場でフレイル予防の話や
健康相談を行います通いの場での
出張フレイル予防塾

「いきいき百歳体操」や「喫茶店風サロン」「居場所」など、地域の身近な通いの場に医療専門職が出張し、フレイル予防や病気の重症化予防などについて話します。また参加者の身体の状況を確認し、フレイルの可能性がある人には健康相談を行います。

問い合わせ

健康推進課(084-928-3421)

参加者の声

今は近所の人と交流したり、いきいき百歳体操にも参加したりしています。体を動かすだけではなく、人とのつながりをもつことが大切だと予防塾で学びました。

H.Kさん(81歳)

予防塾でフレイルを学び、食事や運動など規則正しい生活をする必要をあらためて感じました。普段は近所の人たちとウオーキングをしていますが、意識的に人との交流の機会をもつようにしたいですね。

石井貞枝さん(77歳)

フレイル予防を学びませんか

フレイル予防出前講座

公民館などに保健師・健康運動指導士・栄養士・歯科衛生士などが出向き、日常で効果的に取り入れられるフレイル予防について話します。

対象10人以上の団体やグループ
申し込み問い合わせ
実施希望日のおおむね2カ月前までに、まちづくり出前講座申込書を、健康推進課(084-928-3421)へ
※各支所保健福祉課でも相談可

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