核兵器廃絶をめざした活動報告と今後の抱負
12月28日、第23代高校生平和大使の梶原百恵さん(市立福山高等学校3年)、第24代同大使の大内由紀子さん(近畿大学附属広島高等学校福山校2年)が市長らを表敬訪問しました。
第23代高校生平和大使の梶原さんは、新型コロナウイルス禍でさまざまな制限がある中でも継続して行ってきた平和活動について報告し、第24代高校生平和大使の大内さんは、被爆者から受け継いだ想いを後世へ伝承していきたいと決意表明しました。
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高校生平和大使
「高校生平和大使」とは
1998年5月、核拡散防止条約(NPT)に加盟していないインドとパキスタンが相次いで核実験を強行し、被爆地の市民は核拡散に危機感を募らせました。「ながさき平和大集会」(現在は「高校生平和大使派遣委員会」)に参加する約50の平和団体は、核の惨禍を知る被爆地ヒロシマ・ナガサキの声を世界に伝えるために、未来を担う若者を「高校生平和大使」として国連に派遣することにしました。
1998年から毎年、高校生平和大使は国連を訪問し、核兵器廃絶と平和な世界の実現を訴えてきました。1999年の第2代まではアメリカ・ニューヨークの国連本部へ、2000年第3代からは軍縮会議が開かれるスイス・ジュネーブの国連欧州本部を訪問しています。高校生平和大使は国連では「ヒロシマ・ナガサキ・ピース・メッセンジャー」として認知され、その真剣な言動は国連で高い評価を得て大きな成果をあげています。2007年にはブラジル・韓国から及びペルー籍の高校生平和大使が、2012年にはブラジルの高校生平和大使が参加しました。2013年第16代は、外務省ユース非核特使第1号の委嘱を受け、2014年には第17代高校生平和大使の代表が、民間人として初めて軍縮会議本会議場でスピーチを行いました。また、2012年10月には、高校生平和大使の活動について、外務大臣感謝状が授与されました。
高校生平和大使は毎年公募で選ばれます。国連から帰国後も各地での活動報告や修学旅行生との交流など、6月の結団式から約1年間活動します。
高校生1万人署名活動
発足のきっかけ
2001年1月、高校生平和大使募集をきっかけに集まった高校生たちは、核兵器廃絶をめざす活動を自分たちの力でと考え、署名活動を立ち上げました。核兵器廃絶と平和な世界の実現をめざす「高校生1万人署名活動実行委員会」の始まりです。発足当初は、高校生の署名を集めようと考えていました。その頃、長崎の高校生は1万人くらいいるだろうということで、「高校生1万人署名活動」としました。
署名活動
毎年秋の実行委員会立ち上げから翌年8月の集約集会までの約1年間、各自の学校や街頭で署名活動を行っています。核兵器の廃絶と平和な世界の実現をめざす「高校生1万人署名」には、高校生だけでなくどなたでも署名することができます。8月に集約された署名は、高校生平和大使によって国連欧州本部へ届けられます。これまでに提出した署名は100万筆を超え、全て国連に永久保存されることになっています。国連欧州本部には、高校生1万人署名簿の展示棚があり、2011年11月に開設された常設原爆展にも、署名簿の一部が展示されています。
実行委員会の活動
実行委員会の活動は署名活動だけにとどまらず、平和な世界の実現のための活動を展開しています。国内だけでなく、韓国やフィリピン、ブラジルなど海外へも活動が広がっています。修学旅行で長崎を訪れる中高校生や留学生との交流や、地震などの災害発生時の救援募金活動も行います。また、長崎以外にも、福岡、大分、熊本、佐賀、広島、大阪、奈良、静岡、神奈川、東京、新潟、岩手、福島、北海道などに拠点があり、それぞれに活動しています。
以上、peacefulworld10000.com/より抜粋