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【中国新聞】社会福祉法人創樹会理事長 西山堅太郎さん「鞆の津ミュージアム」

2021/11/16 5:02

西山堅太郎さん

障害がある人の芸術発信

広島大在学中の1963年、福山市田尻町の民家を使って重度障害のある人向けの施設を支援者と共に開所した。その前年に社会福祉施設でボランティア活動をしたのがきっかけだった。友人と何げなく参加したが、施設の貧弱さを目の当たりにした。「社会福祉の制度が一つ一つ作られようとしていた時代。障害がある人のための施設づくりがしたい」と決意した。

開所後も、同大に通いながら福山市内のスリッパ工場で働き、運営費を稼いだ。「18歳以上の『大人の』障害がある人のための施設はとにかく少ない」と感じる。同市のNPO法人福山手をつなぐ育成会の運営にも携わり、その父母とも交流を続けた。「親が亡くなった後、生活できなくなる子がいる。グループホームなどの存在は今後も不可欠」と感じている。

2001年には社会福祉法人創樹会の理事に就任。一連の入所支援事業や一時支援に取り組む中で、障害がある人の芸術的な感性に引かれた。「1本だけ描いた線でも作品になる。全エネルギーがこもっている」と気付かされた。

その気付きから、12年に同市鞆町に美術館「鞆の津ミュージアム」をオープン。芸術活動の支援にも力を入れる。完成した作品を世の中に向けて発表し続けることは、障害がある人の自立と同時に、周囲の理解や支援につながると信じている。「その人が持つ特性を生かしながら、幸せと尊厳を守りたい」

鞆の津ミュージアムHP

(滝尾明日香)


◆ 社会福祉法人創樹会HP ◆

理事長ご挨拶

福山六方学園は、1959 (昭和34)年10月、福山市水呑町の山あいに10数名の子どもたちを迎え、広島県内2番目の知的障害児施設として誕生いたしました。当時は社会福祉法人六方学園の一員として運営していましたが、1991 (平成3)年に社会福祉法人創樹会として独立し現在に至っています。

創設当時の福山六方学園は、中・軽度障がいの子どもたちが中心で、「素直で 明るく 逞しく」を園訓に、農作業や養豚、養鶏、セメントレンガ造り、簡単な読み書きや陶芸などに勤しみながら知力と体力の増進をめざしていました。特に、障がいのある子どもたちは幼いころから動きが少なく腰から下が弱いと言われ、「腰から下を動かすことが意欲を高める」と「耐寒強歩」をスタート。「飛びつけば届く」を目標に「強歩訓練」として継承され、現在も法人三大行事(創樹祭、はじめまし展、強歩訓練)の一つとなっています。
また、開設当時から、職員には「心身ともに健やかに育ち」「一人ひとりの能力や感力を育くみ」「自立力を培う」ための指針として次の「支援のかまえ」を示しています。

○ いつも子ども(ひと)たちの心と身体を見つめていよう。
○ いつも子ども(ひと)たちの心になって考えよう。
○ まわりのものや空気が子ども(ひと)たちを動かしていることを忘れまい。

創樹会の目的は、障がいのある人たちの「意志」や「個の尊厳」を大切にしながら、様々な福祉サービスが用意できるよう総合的に創意工夫・実現すること。「このサービスはうれしかった」「この人たちと出会ってうれしい」と言われる「嬉しいサービス」を工夫し、障がいのある人たちの人生を支えることにあり、そのために様々な部門が用意されています。
それは、人生のスタートとなる幼子の療育支援に始まり、児童期の日常生活や通学・通級の支援、多感で激動する心身の健康を支える日中活動や生活の支援、社会の一員として元気に働き続ける人たちの就労定着支援、重い障害のある人たちの楽しい日中活動と丁寧な介護の支援、集団生活から個の生活を目指す人たちや就労・社会生活を営む人たちの充実した地域生活に向けた支援、齢を重ね人生の高齢期を感性豊かに穏やかに過ごす人たちと人生のターミナルにある人たちの支援など、25の部門(事業)が受け持ちます。
その一つとして、今年度は、高齢になった方たちのグループホーム1棟の建設を目指し、新たな地域貢献事業も「何が必要なのか」「何ができるのか」を検証し、人材確保や専門職育成にも若い力と感性を集め、次代に向けた準備を進める年になるよう計画しています。

「障害のあるみなさんの幸せと尊厳は私たちが守る!」
「嬉しいサービスを整える」

皆様の変わらぬご支援とご鞭撻を賜りますよう、心からお願い申し上げます。

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