【Bloomberg】
2011年1月7日 15:07 JST
先進7カ国(G7)は、あと20年 余りで主要新興7カ国(E7)に経済規模で抜かれる。
米コンサルティング会社 プライスウォーターハウスクーパース(PwC)は予想する。金融危 機が世界経済のパワーシフトを加速させたと指摘している。
PwCはロンドンで7日に公表したリポートで、E7(主要新興7カ国) の国内総生産(GDP)の合計が、2032年にはG7を上回ると予想。 今回の試算には市場の為替相場見通しが用いられている。また同年に、 中国は米国を抜き世界最大の経済大国になるとの見通しを示した。P wCが定義する主要新興7カ国は、中国とインド、ブラジル、ロシア、 インドネシア、メキシコ、トルコで、同社は7カ国を「E7」と称し ている。
PwCのエコノミスト、ジョン・ホークスワース、アンモル・テ ィワリ両氏はリポートで「人口の非常に多い中国とインドの新たな勃 興は、18世紀後半から19世紀にかけての産業革命以前の歴史的標準 への回帰だ」と指摘。産業革命が「世界の経済力を西欧と米国にシフ トさせたが、今、その一時的なパワーシフトが逆転しつつある」と分 析した。
PwCによると、E7のGDPの合計は09年時点ではG7諸国 の35%にとどまっていた。同比率は20年までに約70%に拡大し、 50年までには164%に達するとみている。
また、28年にはインドが経済規模で日本を抜き、32年にはブラ ジル経済がドイツを上回ると予想している。
【Bloomberg】
プーチン大統領、BRICSでバスケット方式の準備通貨開発(BRICSグローバル準備通貨)
Bloomberg News
2022年6月22日 21:14 JST
新興5カ国(BRICS)は、通貨バスケットに基づく準備通貨の開発で作業を進めている。ロシアのプーチン大統領がBRICS首脳会議に先立つテレビ演説で語った。
この中でプーチン氏は、中国とインドに対するロシアの石油輸出は著しく増加していると指摘。中国とはロシア車の輸出増加で、インドとは同国の小売チェーンのロシア市場参入についてそれぞれ協議していると述べた。
日本経済新聞
2022年4月25日
G7とE7の分断に陥った世界 笛吹く米国、踊らぬ新興国
金融PLUS 金融部長 河浪武史
4月20~22日に開いた20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁の関連会議は、共同声明を出せずに決裂して終わった。あらわになったのは、ロシア問題を巡る日米欧7カ国(G7)と新興国の分断だ。中ロなど主要新興7カ国(E7)の経済規模は2030年にG7を追い抜くとされる。G7とE7の分断は短期的には対ロ制裁の効果を弱め、長期的には米国と中国の覇権争いのバランスを大きく変化させる。
【ロイター】
2022年6月28日
6月27日、イランはBRICS(ブラジル・ロシア・インド・中国・南アフリカ)として知られる新興5カ国グループへの加盟を申請した。写真はウィーンで2021年5月撮影(2022年 ロイター/Lisi Niesner)
[ドバイ 27日 ロイター] – イランはBRICS(ブラジル・ロシア・インド・中国・南アフリカ)として知られる新興5カ国グループへの加盟を申請した。外務省報道官が27日発表し、「双方にとって付加価値をもたらす」と述べた。
これとは別に、ロシア外務省報道官によると、アルゼンチンもBRICSへの加盟を申請済み。アルゼンチン政府からのコメントは得られていない。