アメリカの世論調査及びコンサルティングを行う世論調査はギャラップ調査 (Gallup Poll) と称されて信頼が厚いことで知られていますが、今回の記事ミシガン大学消費者信頼感指数は、消費者心理を知る上で有効な指標のひとつです。
世界的なインフレが猛威をふるっていますが、モノ不足、農作物の不作など様々な要因で起こっていますが、アメリカではすでにギャラップ調査でインフレに対する国民の関心が高まっています。
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【advisor.visualcapitalist.com】2022年の国別インフレ予測
ミシガン大学消費者信頼感指数では、今回2022年6月の調査結果で1970年からの調査以来過去最低を記録しました。消費マインドが大きく低下していることがアメリカだけでなく世界的な経済に影響を及ぼすことは避けられないと考えます。
良いニュースではありませんが、備忘録的な意味も含めブログに記録し、日本は円安の影響もありますので今後も引き続きウォッチしたいと思います。
2022.7.12(N)
ミシガン大学消費者信頼感指数の活用方法
ミシガン大学消費者信頼感指数は、米国の民間調査機関であるコンファレンスボードが発表する「消費者信頼感指数」に先行して発表されるため、当該月の消費者マインドを探る手掛かりとして重要視されています。
ミシガン大学は1817年にミシガン準州(現ミシガン州)デトロイトに創立された、米国で最も歴史のある名門公立大学。
その一方で、本指数は、アンケート対象者の人数が500人(速報版は300人)と、コンファレンスボードの消費者信頼感指数の5000人よりも少ないため、指数のブレが大きいのが特徴となっています。
一般に米国の消費者マインドのチェックについては、ミシガン大学消費者信頼感指数でトレンドを推測し、最終的にはコンファレンス・ボードの消費者信頼感指数で確認する形となります。
発表国 | アメリカ合衆国 |
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発表先 | ミシガン大学のサーベイ・リサーチセンター |
発表時期 | 速報-毎月10日前後の金曜日 確報-毎月最後の金曜日 |
発表内容 | 前月のアンケート結果(消費者マインドの指数) |
reuters.com
2022年6月25日
米6月ミシガン大消費者信頼感確報値、過去最低 物価見通しは改善
[24日 ロイター] – 米ミシガン大学が24日発表した6月の消費者信頼感指数(確報値)は50.0と、速報値の50.2から下方修正され、過去最低を更新した。インフレ高進と景気後退(リセッション)に対する懸念が重しになり、予想の50.2も下回った。
現況指数は53.8と、速報値の55.4から下方修正。一方、期待指数は47.5と、46.8から上方修正された。
インフレ見通しはやや改善。1年先の期待インフレ率は5.3%と、5月からは横ばいだったものの、速報段階の5.4%から低下した。5年先の期待インフレ率は3.1%と、5月の3.0%からやや上昇したものの、速報段階の3.3%からは低下した。
特に5年先期待インフレ率が低下したことで、米国債利回りが低下。金利動向に敏感に反映しやすい2年債利回りは一時10ベーシスポイント(bp)低下した。
米連邦準備理事会(FRB)は14─15日の連邦公開市場委員会(FOMC)で75bpの利上げを決定。1994年以来27年ぶりの大幅利上げで、インフレ高進に積極的に対応する姿勢を示した。